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脳梗塞・片麻痺の階段昇降|方法と自主トレまで解説

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はじめに

脳梗塞のあと、自宅の階段を前にして「上れるだろうか」「下りるのが怖い」と感じる方は少なくありません。

病院では両側に手すりのある練習用の階段で上り下りできていたのに、自宅の階段では急に怖くなるという声もよく聞かれます。

自宅の階段は、病院の階段よりも段差が高く、幅が狭く、手すりが片側にしかないことが多いためです。

階段は、平らな道を歩くよりも、片足で体を支える時間が長く、バランスを崩したときの危険も大きい動作です。

そのため、「なんとなく上り下りする」のではなく、足を出す順番、手すりや杖の使い方、介助する人の立ち位置を知っておくことが大切です。

本記事では、脳梗塞後に階段が難しくなる理由、安全な上り方と下り方の手順、ご家族の介助のポイント、自宅の環境づくり、手すりがあっても不安定な方に向けた自主トレについて解説します。

こんなお悩みはありませんか?

次のような困りごとがある場合は、本記事の内容を参考にしてください。

✅ 退院後、自宅の階段を上り下りするのが怖い。

✅ 階段を下りるとき、麻痺側の足がうまく出ずにつまずきそうになる。

✅ 手すりが片側にしかなく、上りと下りで持ち方が分からない。

✅ 杖をついたまま階段を使ってよいのか迷っている。

✅ 家族として、どこに立って支えればよいのか分からない。

階段での転倒は、骨折など大きなけがにつながることがあります。

「少し怖い」と感じている段階で、方法や環境を見直しておくことが大切です。

脳梗塞後に階段が難しくなる理由

脳梗塞後の階段の難しさは、「足の力が弱くなったから」だけではありません。

麻痺、感覚、バランス、注意の働きなど、いくつかの要因が重なって起こります。

麻痺側の足で体を支えにくい

階段では、一段ごとに片足で全体重を支える瞬間があります。

麻痺側の足は、急に膝折れしたり、逆に突っ張ったりして、体重を安定して乗せにくいことがあります。

足が上がりにくく、つま先が引っかかる

麻痺側の足は、股関節や膝を曲げて足を持ち上げる動きが出にくくなることがあります。

足首が下を向いたままになりやすい場合は、段差につま先が引っかかり、つまずきの原因になります。

足の位置や傾きを感じ取りにくい

感覚の障害があると、足の裏が段にしっかり乗っているか、かかとがはみ出していないかが分かりにくくなります。

そのため、目で足元を確認必要があり、姿勢が前かがみになりやすくなります。

バランスを崩したときに立て直しにくい

体幹や足の反応が遅くなると、ふらついたときに素早く足を出したり、手すりをつかみ直したりすることが難しくなります。

注意や見え方の問題が関係することもある

脳梗塞の部位によっては、片側に注意が向きにくい、段差の距離感がつかみにくいといった、高次脳機能障害が関係する場合があります。

本人は「見えている」「分かっている」と感じていても、実際には足を踏み外しやすくなっていることがあります。

下りのほうが怖いと感じやすい

下りでは、体が前へ落ちる方向に動くため、恐怖を感じやすくなります。

また、上の段に残した足でゆっくり膝を曲げながら体を下ろす必要があり、上りとは違う力の使い方が求められます。

階段の基本ルール|上りは良い足から、下りは麻痺側から

脳梗塞後の階段では、次の順番が基本です。

  • 上りは、良い足(麻痺のない側)から上げる
  • 下りは、麻痺側の足から下ろす

リハビリの現場では「上りは良い足から、下りは悪い足から」と覚えることもあります。

なぜこの順番なのか

上りでは、先に上の段に乗せた足で、体を持ち上げる必要があります。

力の入りやすい良い足を先に上げることで、良い足で体を押し上げ、麻痺側の足はあとからそろえるだけで済みます。

下りでは、上の段に残る足が、膝をゆっくり曲げながら体重を支えます。

良い足を上の段に残し、麻痺側の足を先に下ろすことで、体を下ろす動きを良い足でコントロールできます。

つまり、どちらの場合も「体重を支えて上げ下げする役割」を良い足に任せる、という考え方です。

「一段ずつ両足をそろえる」が基本

退院直後や不安がある時期は、一段ごとに両足をそろえる上り方・下り方が安全です。

片足ずつ交互に上り下りする方法は、麻痺側の足で一段分の体重を支える必要があるため、担当の専門職と相談してから取り入れましょう。

手すり・杖を使った上り方と下り方

ここでは、一段ずつ両足をそろえる方法を紹介します。

手順は一般的な例です。体の状態によって適した方法は異なるため、担当の理学療法士などから指示を受けている場合は、その方法を優先してください。

手すりを使って上る

  1. 階段の正面に立ち、良い側の手で手すりを握ります。手は体より少し前(上の方)を持ちます。
  2. 良い足を上の段に乗せます。足の裏全体が段に乗るよう、奥まで置きます。
  3. 手すりを引きながら、良い足に体重を乗せて体を持ち上げます。
  4. 麻痺側の足を上げ、良い足の横にそろえます。つま先が段に引っかからないよう注意します。
  5. 両足がそろって体が安定してから、手すりを持ち替えて次の段へ進みます。

手すりを使って下りる

  1. 段の端に立ち、良い側の手で手すりを握ります。手は体より少し前(下の方)を持ちます。
  2. 良い足に体重を乗せたまま、麻痺側の足を下の段へ下ろします。曲げ、体を下ろします。
  3. 良い足の膝をゆっくり
  4. 良い足を下ろし、麻痺側の足の横にそろえます。
  5. 体が安定してから、次の段へ進みます。

手すりが麻痺側にしかない場合

片側にしか手すりがない階段では、上りか下りのどちらかで、手すりが麻痺側になってしまいます。

この場合、体を横向きにして両手で手すりを持つ方法や、後ろ向きで下りる方法がとられることがあります。

ただし、慣れない向きでの昇降はかえって危険なこともあります。自己流で試さず、専門職と一緒に練習してから取り入れましょう。

もう一つの解決策は、手すりを両側に設置することです。詳しくは「安全のための環境づくり」で解説します。

杖を使う場合

手すりがない階段や、手すりだけでは不安な場合は、杖を使います。一般的な順番は次のとおりです。

  • 上り:杖を上の段につく → 良い足を上げる → 麻痺側の足をそろえる
  • 下り:杖を下の段につく → 麻痺側の足を下ろす → 良い足をそろえる

杖の先は、段の奥まで乗せます。段の端に杖をつくと、杖が滑ったり、段から外れたりして危険です。

手すりがある場合は、杖より手すりを優先します。杖は階段の上と下に1本ずつ置いておくなど、手がふさがらない工夫をしましょう。

どの方法でも共通する注意点

  • 足は段の奥まで乗せ、かかとがはみ出さないようにする
  • 一段ごとに止まり、体が安定してから次へ進む
  • 足元だけでなく、2〜3段先にも目を向ける
  • 靴下やスリッパは滑りやすいため、かかとのある室内履きを使う
  • 疲れているときや夜間は特に慎重に行う

家族が介助するときのポイント

介助で最も大切なのは、介助する人の立ち位置です。

基本は、本人より下の段で、麻痺側に立つことです。体が倒れやすいのは麻痺側と、階段の下の方向だからです。

階段は自宅だと狭いスペースであることが多いです。その場合でも基本は上記の通りの位置関係を保つことが重要です。

上りの介助

本人の斜め後ろ、麻痺側の1~2段下に立ちます。

後ろへバランスを崩したときに、体を支えられる位置です。

下りの介助

本人の斜め前、麻痺側の1~2段下に立ちます。

介助する人は後ろ向きで下りることになるため、自分の足元にも注意しながら、本人と同じペースで一段ずつ下ります。

支える場所

支えるときは、万が一の転倒に備え、麻痺側の脇に手を添える程度の介助をしましょう。

麻痺側の腕を引っ張るのは避けましょう。肩の関節に負担がかかり、痛みの原因になったり、バランスを取ろうとしているのに、かえってそのバランスを乱すことにもなる可能性があるためです。

声かけのコツ

  • 「良い足から」「次は右足」など、短い言葉で一つずつ伝える
  • 急かさず、本人が止まったら体が安定するまで待つ
  • 「頑張って」より、次にすることを具体的に伝える

バランスを崩したとき

倒れかけた体を無理に支えきろうとすると、介助する人も一緒に転落する危険があります。

上りの途中であれば、段に腰を下ろすように誘導するなど、低い姿勢へ移ることで落下を防ぎます。

いざというときの対応は、事前に担当の専門職と確認あるいは専門職と練習をして一度、どうすればできるのかを見ておくと安心です。

安全のための環境づくり

上り下りの方法と同じくらい大切なのが、階段そのものの環境です。

  • 手すりを両側に付ける:上りと下りのどちらでも、良い側の手で手すりを持てるようになります。
  • 段の端を見やすくする:段鼻(段の先端)に、床と違う色の滑り止めテープを貼ると、段差の距離がつかみやすくなります。
  • 明るさを確保する:階段の上と下の両方で照明を操作できるようにし、夜間は足元灯を使います。
  • 物を置かない:階段の端に置いた荷物や洗濯物は、つまずきの原因になります。
  • 荷物を持って上り下りしない:手すりから手を離さずに済むよう、荷物は家族に頼むか、リュックなど両手が空く方法を選びます。

手すりの取り付けなどの住宅改修は、介護保険の対象になる場合があります。工事の前に申請が必要なため、まずはケアマネジャーに相談しましょう。

階段昇降が安定する自主トレ

手すりを使っても階段で不安定になる方は、階段そのものを何度も繰り返すより、階段に必要な動きを分けて練習するほうが、安全に練習を積み重ねられます。

まず、どこで不安定になるかを確認する

階段の不安定さは、上りと下りのどの瞬間に起こるかによって、足りない動きが異なります。

不安定になる場面足りないことが多い動きおすすめの練習
上りで、良い足を上げた瞬間に体がぐらつく麻痺側の足で体を支える力練習1〜3
上りで、体を上の段に持ち上げられない良い足で体を押し上げる力練習5
下りで、体を下ろすときに膝がカクッと曲がる、勢いがつく良い足の膝をゆっくり曲げる力練習4
下りで、最後に良い足を下ろす瞬間にふらつく麻痺側の足で体を支える力練習1〜3

見落とされやすいのが、「麻痺側の足だけで体を支える瞬間」です。

上りで良い足を上の段へ上げるとき、下りで良い足を下の段へ下ろすとき、体を支えているのは麻痺側の足です。

手すりがあっても不安定な方は、まずこの「麻痺側で支える力」から練習しましょう。

練習を始める前に

  • 壁や階段に固定された手すりにつかまって行う。椅子の背もたれやキャスター付きの家具は動くため使わない
  • 転倒の不安がある方は、家族がそばにいるときに行う
  • 普段、装具を使っている方は、装具を付けて行う
  • 回数は、各練習5〜10回を1セットとし、1日1〜2セットから始める
  • 痛み、強い疲れ、めまい、息苦しさが出たら中止する
  • 血圧が高い方や心臓の病気がある方は、始める前に主治医に確認する

練習1:麻痺側への体重移動

麻痺側の足に体重を乗せることに慣れる練習です。

  1. 足を肩幅に開いて立ち、良い側の手で手すりにつかまります。
  2. 骨盤ごと、ゆっくり麻痺側へ体重を移します。頭や肩だけが傾かないよう、体をまっすぐに保ちます。
  3. 麻痺側に体重が乗った位置で3秒止まり、ゆっくり中央に戻ります。

麻痺側の膝は伸ばしきらず、軽くゆるめた状態で行います。膝が後ろに反り返る場合は、体重を移す幅を小さくしましょう。

練習2:麻痺側で支えて、良い足でサイドステップ

麻痺側の足だけで体を支える時間をつくる練習です。上りで良い足を上げる瞬間、下りで良い足を下ろす瞬間に必要な力を養います。

  1. 良い側の手で手すりにつかまり、まっすぐ立ちます。
  2. 練習1と同じように、麻痺側へ体重を移します。
  3. 体重を麻痺側に乗せたまま、良い足を横へ小さく一歩出し、元の位置に戻します。

良い足は高く上げる必要はありません。歩幅は小さくてよいので、足を動かしている間も、体重を麻痺側に乗せ続けることを意識します。麻痺側の膝がカクッと曲がる、または後ろに反り返る場合は、歩幅を小さくするか、回数を減らしましょう。

練習3:良い足を前に出した姿勢から引き戻す(バックステップ)

練習2の発展です。見た目は足を前に出す動きですが、目的は、良い足を後ろへ引き戻すときに、麻痺側の足で体を安定して支えることにあります。

階段では、上りで良い足を上の段に乗せたときのように、良い足が前、麻痺側の足が後ろになる姿勢がよくあります。この姿勢でのバランスを高める練習にもなります。

  1. 良い側の手で手すりにつかまり、良い足を半歩前に出して立ちます。麻痺側の足は後ろに残ります。
  2. その姿勢のまま、体がぐらつかずに安定するまで数秒保ちます。
  3. 麻痺側の足に体重を移し、良い足を後ろへ引き戻して、麻痺側の足の横にそろえます。
  4. 再び良い足を半歩前に出し、繰り返します。

良い足を引き戻す瞬間は、麻痺側の足だけで体を支えています。上半身が前後に揺れないよう、背すじを伸ばしたまま行いましょう。麻痺側の膝がカクッと曲がる、または後ろに反り返る場合は、前に出す歩幅を小さくします。家族に見守ってもらいながら行うと安心です。

練習4:椅子からゆっくり座る

下りで体を下ろすときの「膝のブレーキ」をつける練習です。

  1. 安定した椅子の前に立ちます。
  2. 両足に体重を乗せ、お尻を後ろに引きながら、5秒ほどかけてゆっくり座ります。
  3. 立ち上がり、繰り返します。

途中で「ドスン」と座らず、最後まで同じ速さで体を下ろすことが大切です。

練習5:手すりを使った低い台での踏み上がり

練習1〜4で身につけた動きを、実際の階段に近い形で組み合わせる練習です。上りで、良い足で体を持ち上げる力もつきます。

  1. 手すりにつかまり、高さ5〜10cmほどの滑らない安定した台の前に立ちます。
  2. 良い足を台に乗せます。
  3. 手すりを引きながら良い足に体重を乗せて体を持ち上げ、麻痺側の足を台の上にそろえます。
  4. 下りるときは、麻痺側の足から床に下ろし、良い足をそろえます。

階段と同じ順番で行うことで、足を出す順番も自然に身につきます。台から下りるときに膝がカクッと曲がる場合は、練習4に戻りましょう。

練習の進め方

練習は、次の順番で段階的に進めます。

  1. 平らな場所での練習(練習1〜4)
  2. 低い台を使った練習(練習5)
  3. 手すりのある練習用階段で、2〜3段だけ上り下りする
  4. 自宅の階段で、見守りのもと一段ずつ上り下りする

次の段階に進む目安は、今の段階の練習を、ふらつかずに安定して行えるようになったときです。

こんなときは専門職に相談を

  • 練習1〜3で、麻痺側の膝が後ろに反り返る、または急に曲がる
  • 麻痺側の足が上がらず、つま先が段に引っかかる
  • 低い台でも怖さが強く、足がすくむ
  • 練習を続けても、ふらつきが変わらない
  • 装具が足に合っていない、足首が内側にねじれる

こうした場合は、筋力以外の原因が関係していることもあります。自己流で練習量を増やすより、一度専門職に体の状態を確認してもらいましょう。

片麻痺の自主トレについては、以前の記事で詳しく解説しています。

関連する記事:片麻痺でも家でできる“科学的に効果の高い”自主リハビリ5選 | ナッセボディワークス

ナッセボディワークスでできること

ナッセボディワークスでは、階段の上り下りを「足の筋力」だけで判断しません。

まず、平らな場所での歩き方、立ち上がり、片足立ちなど、階段に必要な動きを一つずつ確認します。

そのうえで、実際の段差を使い、上りと下りのどの場面で、どの足が不安定になるのかを確認します。

ご自宅の階段の段差の高さ、手すりの位置、照明、生活の中で階段を使う場面などもお聞きし、ご自宅で再現しやすい方法を一緒に考えます。

練習では、麻痺側の足に体重を乗せる練習、足を持ち上げる練習、膝をゆっくり曲げる練習などを、その方の状態に合わせて組み合わせます。

必要に応じて、ご家族の立ち位置や支え方、声かけの方法もお伝えします。

「2階の寝室を使い続けたい」「一人で階段を使えるようになりたい」など、ご本人の目標に合わせて、無理なく続けられる方法を提案します。

関連する記事:リハビリ転院とは?回復期病院に転院できる条件・期間・流れを解説

まとめ

脳梗塞後の階段の難しさには、麻痺だけでなく、感覚、バランス、注意の働きなどが関係しています。

上り下りの基本は、「上りは良い足から、下りは麻痺側の足から」です。どちらも、体重を支える役割を良い足に任せるという考え方です。

退院直後や不安がある時期は、一段ずつ両足をそろえ、手すりを使って上り下りしましょう。

ご家族が介助する場合は、本人より下の段で、麻痺側に立つことが基本です。

手すりの設置や照明など、階段の環境を整えることも転倒予防につながります。

手すりがあっても不安定な場合は、上りと下りのどの瞬間にふらつくかを確認しましょう。そのうえで、麻痺側の足で支える練習や、膝をゆっくり曲げる練習など、足りない動きを分けて練習することが近道です。

「怖いから階段を使わない」と決めてしまう前に、方法や環境、体の状態を確認してみましょう。安全に上り下りできる方法が見つかれば、自宅での生活の幅が広がります。

よくある質問

Q. 退院後、自宅の階段はいつから使ってよいですか?

A. 体の状態によって異なります。入院中に階段の練習をしている場合は、退院前に担当者へ「自宅の階段を使ってよいか」「介助は必要か」を確認しましょう。自宅の段差は病院の練習用階段より高いことが多いため、最初はご家族が付き添うと安心です。

Q. 片足ずつ交互に上り下りできるようになりますか?

A. 麻痺の程度や回復の経過によって異なります。交互に上り下りするには、麻痺側の足で一段分の体重を支える力とバランスが必要です。まずは一段ずつ両足をそろえる方法で安全に上り下りできることを優先し、交互の方法は専門職と相談しながら練習しましょう。

Q. 手すりと杖は、どちらを使えばよいですか?

A. 手すりがある場合は、手すりを優先します。手すりは固定されているため、杖よりも体を安定させやすいからです。手すりがない階段や、手すりだけでは不安な場合に杖を使います。

Q. 手すりがあっても階段で不安定です。どんな練習をすればよいですか?

A. まず、上りと下りのどの瞬間に不安定になるかを確認します。良い足を上げ下ろしする瞬間にふらつく場合は、麻痺側の足で体を支える力が不足していることが多いため、麻痺側への体重移動や、麻痺側で支えながら良い足を横に出すサイドステップから始めます。下りで膝がカクッと曲がる場合は、椅子にゆっくり座る練習が役立ちます。

Q. 上りより下りが怖いのはなぜですか?

A. 下りでは体が前へ落ちる方向に動くうえ、上の段に残した足で、膝をゆっくり曲げながら体を下ろす必要があるためです。段差の距離感がつかみにくい場合も、下りの恐怖感は強くなります。

Q. 階段の手すりは介護保険で付けられますか?

A. 要介護・要支援の認定を受けている場合、手すりの取り付けは介護保険の住宅改修の対象になることがあります。工事の前に申請が必要なため、まずはケアマネジャーに相談しましょう。

Q. どのようなときに相談したほうがよいですか?

A. 階段で転びそうになった、つまずくことが増えた、下りが怖くて階段を避けるようになった、といった場合は早めの相談をおすすめします。急に足に力が入らなくなった、ろれつが回らないなど、普段と違う症状がある場合は、階段の問題と決めつけず、すぐに医療機関を受診してください。

「自分や家族の場合はどうなんだろう」
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ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚は、
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小栢 崇裕

【監修者】

株式会社ナッセ / 理学療法士
小栢 崇裕(オガヤ タカヒロ)

プロフィール
新卒で回復期リハビリテーション病院に入職。
その後、2018年4月にナッセへ訪問リハビリ・デイサービス機能訓練指導員として入職。
デイサービスリハビリ部門リーダーとして約20名のセラピストマネジメントやリハビリデータの収集・解析・フィードバックも行う。
研究業績
・第2回日本予防理学療法学術集会
・第36回東京都理学療法学術大会
・回復期リハビリテーション病棟協会 第31回研修大会in岩手