コラム COLUMN
筋緊張を緩めるために必要なポイント ~力を抜く前に、まず整えるべきこと~
脳梗塞や脳出血後のリハビリで、よく聞かれる悩みのひとつが
「力が入ってしまって動かしにくい」
「緊張が強くて思うように動かせない」
というものです。
筋緊張が高い状態が続くと、
・動作がぎこちなくなる
・疲れやすくなる
・関節痛や変形につながる
など、生活への影響も大きくなります。
筋緊張を緩めるというと、
マッサージやストレッチを思い浮かべる方が多いですが、
実はそれだけでは十分でないことも少なくありません。
筋肉が突っ張る感覚は、単なる疲れや筋肉痛とは少し違います。
『これって筋肉痛?』の記事と読み比べて、自分の症状に近い方を探してみてください。
リハビリに関するご相談を受付中!
まずはお気軽にご連絡ください。
-
\ 当院のリハビリコース /
リハビリ内容を見る -
\ お電話はこちら /
080-4794-0540 -
\ 無料相談受付中 /
リハビリ相談をする
筋緊張は「力を抜けば下がる」わけではない
筋緊張が高い状態では、
本人は「力を入れよう」と思っていなくても、
脳からの運動指令がうまく整理されず、
必要以上の筋活動が起こっています。
特に脳卒中後では、
随意運動よりも反射や共同運動が優位になりやすく、
結果として緊張が抜けにくくなります。
研究でも、
脳卒中後の痙縮や筋緊張亢進は
中枢神経の運動制御異常が主な要因であることが示されています
共同運動を理解することが、緊張を下げる第一歩
共同運動とは何か
共同運動とは、
「本来は別々に動くはずの関節や筋肉が、まとめて動いてしまう状態」
を指します。
下肢であれば、
・股関節、膝、足関節が一緒に曲がる
・伸ばそうとすると全体が突っ張る
上肢であれば、
・肩を動かすと肘や手指まで一緒に緊張する
といった形で現れます。
下肢の伸展を促すと、上肢も伸びやすくなる理由
臨床ではよく、
「下肢の伸展が出てくると、上肢の緊張も少し抜けてくる」
という場面を経験します。
これは偶然ではありません。
立位や荷重場面で下肢の伸展活動が高まると、
体幹の安定性が向上し、
全身の姿勢制御が整いやすくなります。
結果として、
上肢に過剰に入っていた防御的な緊張が下がり、
伸びやすさが出てくるのです。
実際、
下肢荷重や立位練習は、上肢の筋緊張にも影響を与えることが報告されています
(Kollen et al., Stroke, 2009)。
筋緊張を緩めるために見直したい3つの視点
どの姿勢で緊張が強くなるかを把握する
筋緊張は、
常に同じ強さで出ているわけではありません。
・座位で強いのか
・立位で強いのか
・歩行中に強くなるのか
姿勢や動作によって変化します。
まずは、
「どの姿勢・どの動きで緊張が高まるのか」
を明確にすることが重要です。
局所ではなく、全身のつながりを見る
手が硬いから手だけ、
足が突っ張るから足だけ、
という見方では限界があります。
体幹、骨盤、下肢の支持性が整うことで、
末端の緊張が自然に下がるケースは多くあります。
全身の運動連鎖を意識したアプローチは、
筋緊張の調整に有効であるとされています
「動きの中」で緩める視点を持つ
ベッド上で緩んでも、
立った瞬間に元に戻ってしまう。
これはよくあるケースです。
大切なのは、
・立つ
・支える
・動く
という実際の生活動作の中で、
緊張が上がりすぎない体の使い方を学習することです。
課題指向型トレーニングは、
機能的な筋活動の再構築に有効とされています
家庭で意識したいポイント
無理に「力を抜かせよう」としない
「力抜いて」
「もっとリラックスして」
という声かけは、逆に緊張を高めてしまうことがあります。
それよりも、
・姿勢を整える
・支えを安定させる
・動作を小さく区切る
こうした環境づくりの方が効果的です。
できた動きを評価する
少しでも
・前より伸びた
・突っ張りが弱い
と感じたら、それを言葉にして伝えることが大切です。
成功体験は、
脳の運動学習を促進します。
自費リハビリでできるアプローチ
自費リハビリでは、
・筋緊張の出方を細かく評価
・共同運動のパターン分析
・下肢支持性と上肢緊張の関連を踏まえた練習
が可能です。
「ずっと硬いから仕方ない」と思われがちな筋緊張も、
見方を変えることで変化が出ることがあります。
まとめ
筋緊張を緩める鍵は、全身の動きを整えること
筋緊張を下げるためには、
ただ緩めるのではなく、
・共同運動を理解する
・下肢の支持性や伸展を引き出す
・動作の中で緊張を調整する
こうした視点が欠かせません。
下肢の伸展が出てくることで、
上肢の緊張も変わる。
これは、リハビリの中でよく起こる現象です。
今のアプローチで変化が感じられない場合、
一度視点を変えてみる価値はあります。
ご相談は公式LINEからどうぞ
「自分や家族の場合はどうなんだろう」
「今やっているリハビリで、この先も大丈夫なのか」
そんな気持ちを抱いている方もいらっしゃるかもしれません。
ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚は、
脳卒中・パーキンソン病・脊髄損傷など、
病院でのリハビリを終えた後も
“動きと生活をどうつないでいくか”
を大切にしている自費リハビリ施設です。
一人ひとりの状態を丁寧に確認し、
電気刺激治療機IVES(アイビス)や
免荷歩行装置アンウェイなども活用しながら、
今の生活環境や目標に合わせた関わりを行っています。
「通うかどうか」ではなく、
「今の状態をどう捉えればいいのか」
を整理するだけでも構いません。
まずは気軽に相談できる窓口として、
LINEでの無料相談をご用意しています。
また、実際のリハビリの考え方や現場の雰囲気は、
文章だけでは伝わりにくい部分もあります。
センター長自身が解説しているYouTubeチャンネルでは、
日常生活での困りごとやリハビリの視点についても発信しています。