コラム COLUMN
汗をかく季節に注意!脳卒中後の“脱水と血圧”の関係
もうすぐ5月になりますね!
気温が上がり、汗をかく季節になると「水分補給をしっかりしましょう」とよく言われることと思います。
ですが、脳卒中を経験された方にとっては、単なる“のどの渇き対策”ではなく、再発リスクにも関わる重要なポイントになります。
今回は「脱水」と「血圧」の関係に焦点を当て、なぜ注意が必要なのか、そして具体的にどう対策すればよいのかをお伝えします。
なぜ脱水が危険なのか?
人の体は、水分が不足すると血液がドロドロの状態になりやすくなります。
この状態では血流が悪くなり、特に脳の血管においては血栓(血のかたまり)ができやすくなるため、脳梗塞のリスクが高まります。
さらに問題なのは、脱水によって血圧が大きく変動しやすくなることです。
- 水分が不足 → 血液量が減少 → 血圧が低下
- それを補うために体が反応 → 血圧が急上昇
このような“血圧の乱高下”は、血管に大きな負担をかけ、再発のリスクを高める要因になります。
脳卒中後は特に脱水に気づきにくい
脳卒中後の方は、以下のような理由で脱水に陥りやすく、かつ気づきにくい傾向があります。
- のどの渇きを感じにくくなる
- トイレの回数を気にして水分を控えてしまう
- 活動量が減り、水分摂取の意識が低くなる
- 片麻痺により飲み物を準備するのが大変
つまり、「気づいたときにはすでに脱水気味」というケースも少なくありません。
実際に脳卒中の方のリハビリをしている最中にものどの渇きを訴える方は非常に少ないように思います。
渇きを感じにくいからこそ、定期的に水分摂取をする習慣を身につける必要がありますね。
血圧との関係をもう少し具体的に
脱水による血圧変動は、単に「高くなる・低くなる」という単純なものではありません。
例えば、朝起きたときや入浴後、外出時など、体の状況によって血圧は大きく変わります。
そこに脱水が加わると、
- 立ち上がったときにふらつく(起立性低血圧)
- 急に血圧が上がることで頭痛や違和感が出る
- 血流が不安定になり脳への負担が増える
といった状態が起こりやすくなります。
これらは見過ごされがちですが、積み重なることでリスクになります。
今日からできる脱水対策
では、どのように対策すればよいのでしょうか。
① のどが渇く前に飲む
「渇いたら飲む」では遅いこともあります。
1〜2時間ごとに少量ずつ、こまめに水分をとることが大切です。
前述したように、脳卒中の方は渇きに気づきにくいこともあります。
定期的に水分摂取する習慣を付けましょう。
② 一度に大量ではなく“こまめに”
一気に飲むと体に吸収されにくく、トイレの回数も増えやすくなります。
夜間のトイレが心配な方はまずは午前中に少し多めに飲むように心がけましょう。
③ 起床後・入浴前後は特に意識
寝ている間や入浴中は想像以上に水分が失われています。
このタイミングでの補給はとても重要です。
④ 外出時は必ず飲み物を持参
「ちょっとだから大丈夫」が危険です。特に気温が高い日は必須です。
これから暑くなります。昨今の日本の暑さは異常とも言われています。
警戒することに越したことはないでしょう。
⑤ カフェイン・アルコールに注意
利尿作用があるため、水分補給としては逆効果になることがあります。
コーヒーや緑茶などにもカフェインは含まれるため、よく飲む方は注意が必要です。
まとめ:脱水対策は“再発予防の一部”
4月下旬の今現在も熱くなってきていますが、5月になるとさらに本格化してくるでしょう。
脳卒中後の生活では、血圧管理が非常に重要です。
その中で「脱水を防ぐこと」は、実は見落とされがちな重要ポイントです。
特に汗をかく季節は、
- 血液が濃くなる
- 血圧が不安定になる
- 再発リスクが高まる
といった流れを防ぐためにも、日々の水分補給が大きな意味を持ちます。
「ちゃんと飲めているつもり」でも、実は足りていないことも少なくありません。
今一度、ご自身の水分摂取を見直してみてください。
小さな習慣の積み重ねが、大きなリスク回避につながります。
「自分や家族の場合はどうなんだろう」
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