コラム COLUMN
脳卒中後、お酒は飲んでも大丈夫?再開する前に知っておきたいポイント
「退院もしたし、そろそろお酒を飲んでもいいのかな?」
脳卒中を経験された多くの方が、一度は考える疑問ではないでしょうか。
元々お酒が好きだったという方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、「絶対にダメではないが、条件付きで注意が必要」です。
この記事では、脳卒中後の飲酒について、安全に考えるためのポイントをわかりやすく解説します。
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なぜ脳卒中後の飲酒は注意が必要なのか?
脳卒中(脳梗塞・脳出血)を起こした後の身体は、見た目以上にデリケートな状態です。
飲酒には以下のような影響があります。
- 血圧を上げる
- 血液を固まりやすくする(または逆に出血しやすくする)
- 脱水を引き起こす
- 睡眠の質を低下させる
これらはすべて、再発リスクに関わる重要な要素です。
元々高血圧と診断されていた方は、1カ月や2か月では血圧のコントロールができるようになっているわけではないことがほとんどです。
完全に禁止?それとも少量ならOK?
実際のところ、医療現場では「一律禁止」とは言われないことも多いです。
ただし、ポイントは“どのくらい・どんな状態で”です。
飲酒再開の目安
- 主治医から許可が出ている
- 血圧が安定している
- 再発リスクの管理ができている(薬の内服など)
- 生活習慣が整っている(睡眠・食事)
これらが整っていない状態での飲酒は、正直おすすめできません。
どのくらいなら大丈夫?
一般的には「適量」が目安とされます。
具体的には
- ビール:500ml程度
- 日本酒:1合程度
- ワイン:グラス1〜2杯
ただし、これはあくまで健康な方の基準です。
脳卒中後の場合は、これより少ない量から様子を見ることが重要です。
こんな方は要注意
以下に当てはまる方は、特に慎重に判断してください。
- 高血圧がコントロールできていない
- 心房細動などの心疾患がある
- 抗凝固薬・抗血小板薬を服用している
- 過去に出血性の脳卒中(脳出血など)を起こしている
この場合、飲酒がリスクを大きく上げる可能性があります。
リハビリの観点から見た飲酒
もう一つ大切な視点が「リハビリへの影響」です。
飲酒によって
- 筋肉のコントロールが低下する
- バランス能力が落ちる
- 転倒リスクが上がる
といった変化が起こります。
アルコールによって、筋たんぱく合成能力が低下し、筋肉がつきにくくなることがあります。
また、脳卒中後はもともとバランス機能が低下しているため、「少量でも転倒につながる」可能性があります。
実際に多い失敗パターン
臨床的によくあるのが、以下のようなケースです。
- 久しぶりに飲んで量の感覚がわからない
- 「大丈夫だろう」と自己判断で増やしてしまう
- 飲酒後に転倒して再入院
特に「以前と同じ量が飲める」という感覚は危険です。
「ほんのごくわずか」という感覚もあいまいになりやすいです。
元々、ビール(500ml)を10本飲んでいた方にとっての、「わずか」が2本の1000mlだったとしたら、
その時点で「適量」を超えてしまっています。
以下の「適量」を基準とした場合のわずかな量から再開していくことが失敗を防ぐためには必要です。
- ビール:500ml程度
- 日本酒:1合程度
- ワイン:グラス1〜2杯
安全に楽しむためのポイント
- 必ず主治医に相談する
- 最初はごく少量から試す
- 空腹で飲まない
- 水分をしっかり摂る
- 飲んだ日は無理に動かない
「楽しむためにリスクをコントロールする」「リハビリでの回復が優先である」ことが大切です。
まとめ
脳卒中後の飲酒は、完全に禁止というわけではありません。
しかし、
- 再発リスク
- 身体機能への影響
- 転倒リスク
を踏まえると、慎重な判断が必要です。
「飲んでもいいか」ではなく、
「どうすれば安全に楽しめるか」
という視点で考えてみてください。
もし判断に迷う場合は、現在の身体の状態を踏まえて専門家に相談することをおすすめします。
「自分や家族の場合はどうなんだろう」
「今やっているリハビリで、この先も大丈夫なのか」
そんな気持ちを抱いている方もいらっしゃるかもしれません。
ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚は、
脳卒中・パーキンソン病・脊髄損傷など、
病院でのリハビリを終えた後も
“動きと生活をどうつないでいくか”
を大切にしている自費リハビリ施設です。
一人ひとりの状態を丁寧に確認し、
電気刺激治療機IVES(アイビス)や
免荷歩行装置アンウェイなども活用しながら、
今の生活環境や目標に合わせた関わりを行っています。
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