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この症状も脳卒中の後遺症?意外と知られていない症状とは

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脳卒中というと、「片麻痺」「言葉が出にくい」といった症状を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

しかし実際には、見た目では分かりにくい“意外な後遺症”に悩まれている方も多くいらっしゃいます。

「なんだか前と違う」
「うまく説明できないけど困っている」

その違和感、実は脳卒中の後遺症かもしれません。

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①すぐに疲れる・集中力が続かない

脳卒中後、
「少し動いただけで疲れる」
「考えるとすぐにしんどくなる」
といった声は非常に多いです。

これは単なる体力低下ではなく、脳がダメージを受けたことで情報処理に余計なエネルギーが必要になるために起こります。

一般的には『高次脳機能障害』と呼ばれる症状の一つと考えられます。

周囲からは理解されにくく、
「怠けている」と誤解されることもあるため、精神的な負担にもつながりやすい症状です。

②感覚の違和感(しびれ・触った感じが変)

「触っているのに分かりにくい」
「ジンジンする」
「温度感覚がおかしい」
こうした感覚の異常もよく見られます。

感じ方も人それぞれであり、いわゆる痺れ感のように感じる方もいれば、
異常に冷たく、あるいは温かく感じるなど様々です。

特に厄介なのは、見た目では分からないため、周囲に伝わりにくいことです。

感覚の違和感は、脳が異常を感じているために起こることが多く、
実際の見た目では何も異常がないことがほとんどです。

また、触られると強い痛みとして感じる“感覚過敏”のような状態になることもあります。

③原因不明の痛み(視床痛など)

ケガをしていないのに
「ズキズキ痛む」
「焼けるように痛い」
こうした痛みが続くケースがあります。

こちらも人によって様々な感じ方があり、燃えているように感じる等、
切り傷のような痛みややけどのような痛みを感じる方もいます。

これは脳の感覚を司る部分の障害によって起こる痛みで、一般的な痛み止めも効きにくいのが特徴です。

特に視床にダメージがある場合、「視床痛」と呼ばれる慢性的な痛みに悩まされることもあります。

④注意力・判断力の低下

「段取りが悪くなった」
「同時に複数のことができない」
こうした変化も脳卒中後によく見られます。

これも『高次脳機能障害』と呼ばれるもので、日常生活や仕事に大きく影響することがあります。

本人も「なぜできないのか分からない」と感じることが多く、周囲もその状況を理解できないことも多く、
ギャップに苦しむケースも少なくありません。

⑤感情のコントロールが難しくなる

「些細なことでイライラする」
「急に涙が出る」
このような感情の変化も、脳卒中後に見られる症状の一つです。

これは性格の問題ではなく、脳の働きの変化によるものです。

脳の中では感情をつかさどっている部分もあり、そこが正常に機能しない、
あるいは過剰に働きすぎていることで、コントロール静楽なることがあります。

ご本人も戸惑っていることが多いため、周囲の理解がとても重要になります。

⑥歩きにくさの正体は“筋力だけではない”

歩きにくさを「筋力の低下」と考えがちですが、実際にはそれだけではありません。

・感覚が分かりにくい
・身体の位置が把握しづらい
・バランスの調整が難しい

といった複数の要因が重なっています。

『麻痺』という言葉はよく聞くと思いますが、上記のような症状も含めて『麻痺』と理解されることがほとんどです。

腕がどこにあるのか分かりにくい、脚が動いているのか分からない、触っても触れている感覚が分からない、動かそうと思っても動きにくい、このような症状すべてが『麻痺』と解釈されています。

まとめ

脳卒中の後遺症は、目に見えるものだけではありません。

今回ご紹介したように、
・疲れやすさ
・感覚の違和感
・原因不明の痛み
・注意力の低下
・感情の変化
など、多くの症状は見えにくくなっています。

そしてこれらは、「気のせい」でも「努力不足」でもありません。

適切なリハビリや関わり方によって、改善や対処が可能なケースもあります。

「これも後遺症なのかもしれない」と気づくことが、回復への第一歩です。

また、気づいていても、注意しにくい、ということも脳卒中の特徴です。

そのため、まずは慌てずに一つ一つの状況を把握しながらでも気づいていく習慣をつけることから始めましょう。

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小栢 崇裕

【監修者】

株式会社ナッセ / 理学療法士
小栢 崇裕(オガヤ タカヒロ)

プロフィール
新卒で回復期リハビリテーション病院に入職。
その後、2018年4月にナッセへ訪問リハビリ・デイサービス機能訓練指導員として入職。
デイサービスリハビリ部門リーダーとして約20名のセラピストマネジメントやリハビリデータの収集・解析・フィードバックも行う。
研究業績
・第2回日本予防理学療法学術集会
・第36回東京都理学療法学術大会
・回復期リハビリテーション病棟協会 第31回研修大会in岩手