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脳卒中で「このまま歩けなくなるの?」と不安になったときに知ってほしいこと

コラム

「リハビリをしているけど、なかなか変わらない」

「歩けるようになる気がしない」

「このまま一生歩けないのではないか…」

脳卒中を経験された多くの方が、このような不安を感じます。

ですが結論から言うと、回復の可能性は時間が経っても残っており、適切なアプローチで十分に変化は起こり得ます。

このコラムでは、不安を感じたときに知っておいてほしい大切なポイントをお伝えします。

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脳卒中で歩きにくくなる理由

脳卒中では、脳のダメージによって筋肉の動かし方や感覚の処理などに影響が出ます。

その結果、特に運動面においては、以下のような状態が起こりやすくなります。

  • 片側の手足が動かしにくい(片麻痺)
  • 筋肉がこわばる(痙縮)
  • バランスが取りにくい
  • 足の裏の感覚が分かりにくい

これらは単純な筋力低下ではなく、
「脳から体への指令」と「感覚のフィードバック」がうまく噛み合わないことが大きな原因です。

感覚のフィードバックというと難しい表現かもしれませんが、
ここで言う感覚とは、「体の動きや位置を脳に伝える感覚」のことであり、
こういった情報も身体は感じることで歩く動作をしています。

「もう回復しない」と言われても変化が出る理由

脳卒中後、「発症から半年〜1年で回復は頭打ち」と説明を受けることがあります。

しかし近年では、脳には「神経の可塑性(かそせい)」という性質があり、
適切な刺激によって機能が再編成されることが分かっています。

つまり、時間が経っていても

  • 正しい刺激が入る
  • 適切な動きの学習が行われる

ことで、歩行能力が改善するケースは少なくありません。

重要なのは、
「時期」よりも「内容」が重要だということです。

ではどんな内容のリハビリを行うことが必要なのか、以下に3つのポイントを示します。

歩行能力を取り戻すために重要な3つのポイント

①「正しい動き」を繰り返す

自己流で歩き続けると、間違った動きがクセとして定着してしまうことがあります。

よく歩く練習をしていればいいですか?と聞かれることがあります。

自己流でお行っている場合には以下のような代償動作などがでる場合があります。

  • 体を大きく傾けて歩く
  • 麻痺側をかばいすぎる
  • 非対称な動きが強くなる

これらを修正し、できるだけ正しい動きを繰り返すことが回復には重要です。

「正しい動き」というのは、これまであなたの脳が覚えている歩き方も情報として脳にはあります。

この歩き方の情報を引き出そうと繰り返し動かすことが刺激となり、回復を促してくれます。

②感覚を引き出す

脳卒中後は「動かしにくさ」だけでなく、「感じにくさ」も大きな問題になります。

  • 足の裏で地面を感じる
  • 体重がどこに乗っているか意識する
  • 関節の位置を把握する

こうした感覚入力を高めることで、動きは大きく変わります。

手に比べると足は立つ、歩く、という動作に紐づいて地面に触れている時間も多い部位です。

この触れている時間自体を増やす意味でも、積極的な立つ、歩く練習を行うことを有効です。

③専門的なリハビリを継続する

回復を引き出すためには、「なぜうまく歩けないのか」を分析することが欠かせません。

  • 筋緊張のコントロール
  • 姿勢や重心の調整
  • 協調性の再学習

これらを一人ひとりに合わせて行うことで、停滞していた状態から抜け出せる可能性があります。

どんな人でもこれで歩けるようになります、という方法は存在しません。

みなさん、それぞれに麻痺の症状や程度も異なるため、同じリハビリ方法でも、狙っている効果が変わる可能性もあります。

それだけに、専門家による分析の上でのリハビリが効果的になる可能性は高いです。

不安を感じたときが「変わるきっかけ」になる

「もう無理かもしれない」と感じる瞬間は、とてもつらいものです。

しかしその不安は、現状を変えたいという気持ちの表れでもあります。

何も変えずに過ごすことが、結果として状態を固定してしまうこともあります。

このまま、ゆっくり過ごしたい、という方もいるでしょう。

でも、少しでもよくなったらいいなと、思っている方はまだあきらめるには早い可能性があります。

だからこそ、その不安を感じたタイミングで一歩踏み出すことが大切です。

まとめ

  • 脳卒中で歩きにくくなるのは「運動と感覚のズレ」が主な原因
  • 回復は時間で決まるのではなく、アプローチの質で変わる
  • 「正しい動き」「感覚入力」「専門的リハビリ」が鍵になる

将来への不安は簡単に消えるものではありません。

しかし、正しい知識と適切な取り組みによって、可能性は広がります。

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ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚は、
脳卒中・パーキンソン病・脊髄損傷など、
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小栢 崇裕

【監修者】

株式会社ナッセ / 理学療法士
小栢 崇裕(オガヤ タカヒロ)

プロフィール
新卒で回復期リハビリテーション病院に入職。
その後、2018年4月にナッセへ訪問リハビリ・デイサービス機能訓練指導員として入職。
デイサービスリハビリ部門リーダーとして約20名のセラピストマネジメントやリハビリデータの収集・解析・フィードバックも行う。
研究業績
・第2回日本予防理学療法学術集会
・第36回東京都理学療法学術大会
・回復期リハビリテーション病棟協会 第31回研修大会in岩手