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パーキンソン病と睡眠の深い関係|眠れない原因と今日からできる改善策

コラム

パーキンソン病と睡眠の関係に悩んでいませんか?

「夜中に何度も目が覚める」
「日中に強い眠気がある」
「寝ている間に体が勝手に動く」

このような悩みは、パーキンソン病の方やご家族から非常によく聞かれます。
実際、パーキンソン病の方の約7〜8割が何らかの睡眠障害を抱えているといわれています。

睡眠は単なる休息ではなく、脳や身体の回復にとって非常に重要な役割を持っています。
そのため、睡眠の質が低下すると、日中の動きづらさや疲労感、気分の落ち込みにもつながりやすくなります。

この記事では、パーキンソン病における睡眠障害の原因と、日常生活でできる具体的な改善方法について解説します。

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パーキンソン病で睡眠が乱れる主な原因

運動症状による影響

パーキンソン病では、筋肉のこわばりや動きにくさが特徴的です。
これにより寝返りが打ちにくくなり、同じ姿勢が続くことで目が覚めやすくなります。

また、夜間に体が思うように動かせないことで不安やストレスが増し、眠りが浅くなることもあります。

自律神経の乱れ

パーキンソン病では自律神経の働きも低下します。
これにより、体温調整や血圧の変動、発汗などが乱れ、深い睡眠を維持しにくくなります。

夜間頻尿や発汗も、睡眠を中断させる大きな要因となります。

脳内物質の変化

ドーパミンの減少は運動症状だけでなく、睡眠・覚醒リズムにも影響を与えます。
さらに、セロトニンやメラトニンといった睡眠に関わるホルモンのバランスも崩れやすくなります。

その結果、「眠りたいのに眠れない」「昼夜逆転する」といった状態が起こりやすくなります。

特徴的な睡眠障害の種類

不眠(入眠困難・中途覚醒)

寝つきが悪い、途中で何度も起きるなどの症状です。
身体の不快感や不安感が関係していることが多いです。

レム睡眠行動障害

夢の内容に合わせて体が動いてしまう状態です。
大声を出したり、手足を動かしたりすることもあり、ご家族が気づくケースも少なくありません。

日中の過度な眠気

夜の睡眠の質が低下していることや、薬の影響によって日中に強い眠気が出ることがあります。
転倒リスクにもつながるため注意が必要です。

むずむず脚症候群

足の不快感によってじっとしていられず、寝つきが悪くなる症状です。夜間に強く出やすい特徴があります。

睡眠の質を高めるためにできること

睡眠の質を高めるために、起きている時間帯にできる準備をすることも大切です。
以下のポイントを確認してみて、あなたの状態にあった調整をしてみましょう。

寝る前の環境を整える

  • 照明を少し暗くする
  • スマートフォンの使用を控える
  • 室温・寝具を快適にする

これらは基本ですが、非常に重要です。
特に光の刺激は脳を覚醒させてしまうため注意が必要です。

日中の活動量を確保する

日中に適度な運動や活動を行うことで、夜の自然な眠気を促すことができます。
また朝には日の光を浴びることで体内時計を調整してくれる働きを促進することも重要です。
リハビリで身体をしっかり動かすことも、睡眠改善に直結します。

重要なのは「疲れすぎない範囲で継続すること」です。

姿勢と寝返りを見直す

寝返りが打ちやすい環境づくりは非常に重要です。

  • クッションや枕を活用して体の位置を調整する
  • ベッドの高さや硬さを見直す
  • 動き出しやすい姿勢をつくる

これにより、夜間の覚醒を減らすことができます。

排泄リズムを整える

夜間のトイレによって目覚めてしまうという方も少なくありません。
寝る直前の水分摂取を控え、その代わりに日中にしっかり水分を摂るなどの工夫で夜間頻尿を軽減できる場合があります。

医師との連携も重要

睡眠障害は薬の調整で改善するケースもあります。
自己判断せず、主治医と相談することが大切です。

相談をスムーズにするためには、日々の睡眠の状態を記録することも重要です。
どんな時にどんな理由で起きてしまったのかなど、簡単で良いので記録しておくことで、適切な診断につながります。

リハビリ視点で考える「睡眠改善」

睡眠の問題は、単なる生活習慣の問題ではありません。

  • 身体の動かしにくさ
  • 姿勢の崩れ
  • 活動量の低下

これらが複雑に絡み合って起こっているケースも少なくありません。
そのため、リハビリの中で

  • 動きやすい身体づくり
  • 寝返りや起き上がりの練習
  • 日中活動の質の向上

を行うことで、結果的に睡眠の質も改善していきます。

精神的な不安などがありうまく寝付けない、という方も多く相談を受けます。
リハビリのセラピストというのは、医師や看護師、介護士などと比べると、密接にかかわる時間が比較的多い職種です。
そんな時に、悩んでいること、不安なことなど、胸の内にため込んでいることを相談するだけでも、気持ちが楽になる可能性もあります。

リハビリを頑張っても自分自身では良い変化ということに気づきにくい方も往々にしてあります。
「最近よく眠れるようになった」という変化は、実は身体機能の改善のサインであることも少なくありません。
あなたの頑張りは決して無駄にはなりません。

セラピストと相談して、セラピストとともにより良くなれるよう、一歩ずつ進んでいきましょう。

まとめ

パーキンソン病における睡眠障害は非常に一般的ですが、適切な対応をすることで改善が期待できます。

原因は一つではなく、身体・脳・生活習慣が複雑に関係しています。
だからこそ、日常のちょっとした工夫と、専門的なアプローチの両方が重要です。

もし「最近眠りが浅い」「日中の調子が悪い」と感じている場合、それはリハビリの見直しのサインかもしれません。

当施設では、身体機能だけでなく生活全体を見据えたリハビリを行っています。
睡眠に関するお悩みも含めて、ぜひ一度ご相談ください。

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小栢 崇裕

【監修者】

株式会社ナッセ / 理学療法士
小栢 崇裕(オガヤ タカヒロ)

プロフィール
新卒で回復期リハビリテーション病院に入職。
その後、2018年4月にナッセへ訪問リハビリ・デイサービス機能訓練指導員として入職。
デイサービスリハビリ部門リーダーとして約20名のセラピストマネジメントやリハビリデータの収集・解析・フィードバックも行う。
研究業績
・第2回日本予防理学療法学術集会
・第36回東京都理学療法学術大会
・回復期リハビリテーション病棟協会 第31回研修大会in岩手