コラム COLUMN
「麻痺になってから同時に頼まれると混乱しやすい」 段取りと集中の整え方
「一つずつならできるのに、同時に言われると頭が真っ白になる。」
「家族に話しかけられると手が止まって、怒られてしまう。」
退院後、この悩みはとてもよくあります。
そして本人はもちろん、家族も戸惑いやすいテーマです。
見た目には分かりにくいからこそ、誤解が生まれやすいのも特徴です。
ここで大切なのは、混乱は「努力不足」ではなく、脳卒中後に起こりうる変化として整理できる、という点です。
整理の仕方が分かると、家庭内の摩擦も小さくしやすくなります。

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混乱が起きやすいのは「マルチタスクの場面」です
例えば、こんな場面が増えることがあります。
- 料理中に話しかけられると手順が飛ぶ
- 電話しながらメモが取れない
- 移動中に話しかけられると足元への注意が抜ける
- 家族の指示が続くと、何から手を付けるか分からなくなる
これらのよくある場面で困っている方も非常に多いです。
特に脳卒中後には高次脳機能障害による影響を抱えている方も多く、上記のような状態になる方も少なくありません。
こうしたときは、能力を上げる以前に「やり方」を整えることが有効です。
頑張って同時進行しようとすると、疲労が早く出て、結果としてミスが増える方もいます。
家でできるのは「一つずつにする仕組み」を作ることです
最初の目標は、何でも同時にこなすことではありません。
生活が回る形に整えることが先です。
仕組みの例
- 用事は紙に一つずつ書いて、終わったら消す
- 口頭指示は一回一つにする(家族側のルールにする)
- 中断が入る作業は「再開地点」を残す(付箋、メモ)
- 時間がかかる用事は、最初から休憩込みで予定を組む
家族の声かけを変えるだけで楽になることがあります
「ついでにこれも」が増えると、本人は混乱しやすいです。
家族が悪いわけではなく、家庭は同時進行が当たり前だからです。
だからこそ、声かけの形を決めると安定しやすくなります。
- 指示は一つずつ
- 急ぎでなければ紙に書く
- 本人が作業中は、話しかける前に「今いい?」を挟む
「いつもとちょっと違うこと」これだけでもかなりの負担になってしまいます。
いつもと違うことをする場合には、その事をするときに十分に時間に余裕をもって、説明をしたうえで取り組むようにしましょう。
事前に伝えてしまうと、その「いつもと違うこと」が頭から離れなくなってしまうこともあり、目の前の作業が手につかなくなる、ということもあります。
家族に分かりにくい部分だからこそ、しっかりと仕組みにして一つずつこなせるようにしていきましょう。
セルフケアだけで抱え込まない方がよい分岐点
家の工夫で整うことも多い一方で、次のような状態がある場合は、専門家と一緒に整理した方が安心につながりやすいです。
混乱が続くと、本人の自信が削られ、家族の関係もぎくしゃくしやすくなります。
- 混乱が原因で外出や作業を避けるようになってきた
- 家族の声かけが増え、本人のイライラも増えている
- 疲労が強く、午後になると極端にできることが減る
- 安全面が心配になる(歩行中に注意がそれて危ないなど)
LINEで状況を整理する相談も可能です。
「どんな場面で混乱するか」を箇条書きで送っていただくだけでも整理が進みます。

ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚での組み立て
当施設では、カウンセリングで現状と目標を深く確認します。
その上で、生活場面に合わせて「困る条件」を言語化し、目標達成に必要なリハビリを一から構成します。
運動面だけでなく、段取りや注意の置き方も含めて整理します。
人によっても対応が大きく異なる場面が多いこのような症状。どのような対応をすることが本人、家族、友人などとの関係を保ちながらもやっていけるか、適切な方法を考えご提案させていただきます。
まとめ
- 混乱はマルチタスク場面で起きやすく、家庭内で誤解が生まれやすい
- 家では「一つずつにする仕組み」と「声かけルール」で安定しやすい
- 混乱が続いて自信が落ちる、安全面が不安な場合は専門家に相談すると整理が進みやすい
「自分や家族の場合はどうなんだろう」
「今やっているリハビリで、この先も大丈夫なのか」
そんな気持ちを抱いている方もいらっしゃるかもしれません。
ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚は、
脳卒中・パーキンソン病・脊髄損傷など、
病院でのリハビリを終えた後も
“動きと生活をどうつないでいくか”
を大切にしている自費リハビリ施設です。
一人ひとりの状態を丁寧に確認し、
電気刺激治療機IVES(アイビス)や
免荷歩行装置アンウェイなども活用しながら、
今の生活環境や目標に合わせた関わりを行っています。
「通うかどうか」ではなく、
「今の状態をどう捉えればいいのか」
を整理するだけでも構いません。
まずは気軽に相談できる窓口として、
LINEでの無料相談をご用意しています。
また、実際のリハビリの考え方や現場の雰囲気は、
文章だけでは伝わりにくい部分もあります。
センター長自身が解説しているYouTubeチャンネルでは、
日常生活での困りごとやリハビリの視点についても発信しています。