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脳卒中後、なぜ転びやすくなるのか

コラム

「まだ一度も転んではいないんです。でも、ヒヤッとすることが増えていて…」

そう話される方は少なくありません。

つまずきそうになる。

身体が横に流れる。

人にぶつかりそうになって慌てる。

その“ヒヤリ”は偶然ではありません。

このコラムは、脳卒中後に転倒への不安を感じている方へ向けて書いています。

なぜ転びやすくなるのか。

そして本当に必要な対策は何か。

身体機能の視点から整理します。

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転倒=筋力低下ではない

多くの方が、

「筋力が落ちたから転びやすい」と考えます。

もちろん筋力は重要です。

しかし、それだけでは説明できません。

脳卒中後の転倒リスクには、

  • 麻痺側への荷重不足
  • 足底感覚の低下
  • 関節位置覚の誤差
  • 体幹の反応速度低下
  • 注意分配機能の低下

が複合的に関係しています。

麻痺側への荷重不足や足底感覚の低下はなんとなくイメージできる方もいらっしゃるかもしれませんが、
関節位置覚の誤差や体幹の反応速度低下、注意分配機能の低下などは聞きなじみがない言葉かもしれません。

以下に解説もしているので、最後まで読んで理解を深め、次のリハビリに活かしましょう。

麻痺側に体重が乗らない問題

片麻痺があると、多くの方が無意識に健側へ体重を逃がします。

すると重心が常に偏った状態になります。

偏った姿勢では、小さな揺れに対する余裕がありません。

場合によっては、体の中心と思っているところが体の健側側に寄ってしまっていることがあります。

その結果、ちょっとした段差や方向転換でバランスを崩します。

単に麻痺側へ体重移動する、というだけではなく
上半身の姿勢や健側脚での荷重を少なくするなど、身体全体を見て麻痺側への荷重がおこなわれるように訓練が必要です。

足裏の感覚低下

足裏は“センサー”です。

地面の傾きや硬さを瞬時に脳へ伝えています。

この感覚が鈍くなると、修正が遅れます。

片麻痺になると、足裏の感覚が鈍くなる、感じなくなるという場合があります。

感覚も確かに重要なポイントになりますが、感覚がないから必ずしもふらつくとは限りません。

股関節や体幹など、足裏以外でも姿勢を感じられるように工夫をしていく必要があります。

体幹の役割

バランスを支えているのは脚だけではありません。

腹斜筋や多裂筋などの体幹筋群が、揺れを瞬時に止めています。

脳卒中後は、この協調性が低下することがあります。

協調性が低下することで、姿勢を保っているつもりでも、

筋肉が正しいタイミングで作動してくれないために、大きな揺れになってしまうということがあります。

正しいタイミングで体幹筋群に力が入るようにリハビリをしていくことが重要です。

注意分配の問題

歩きながら会話をする。

周囲を見ながら方向転換する。

こうした“ながら動作”が難しくなることがあります。

これはいわゆる高次脳機能障害の症状の一つである、注意障害による影響です。

注意を一つのことに集中しすぎると、足元や姿勢制御などへの反応が遅れふらつきを起こします。

これも訓練次第では、注意分配する能力は高めることが可能です。

転倒の連鎖

一度転ぶと自信を失います。

活動量が減ります。

筋力と持久力が低下します。

さらに転びやすくなります。

これは非常に多くの方がこれまでも経験していることであり、
場合によっては大きなケガ、骨折につながったしまうケースもあります。

この連鎖を断つことが重要です。

本当に必要な対策

転倒予防に必要なのは、

  • 麻痺側への正確な荷重練習
  • 足底感覚の再学習、その他の部分での感覚代償
  • 体幹の瞬間反応トレーニング
  • 動的バランス課題
  • 注意分配を含めた歩行練習

単純な筋トレだけでは不十分です。

今困っている状況がなかなか長い時間をかけても改善がみられない、
という方はそもそもの姿勢のとり方やなど、違う角度からのアプローチが必要です。

ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚でできること

当施設ではまず、

転倒リスクの原因を評価します。

どの瞬間に崩れているのか。

どの機能が弱いのか。

そこを明確にします。

転倒リスクがあるということは、普段は歩かれているという状態です。

当施設ではそのように不安定ではあるけれども、

「まだまだ自分の足で歩きたい」

という目標に向けて取り組まれている方も多くご利用いただいています。

まとめ

転びやすくなるのには理由があります。

気をつけるだけでは防げません。

機能を整えることが必要です。

もし今、不安を感じているなら、

転倒する前に一度ご相談ください。

公式LINEからお気軽にお問い合わせいただけます。
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転ばない身体づくりは、今からでも始められます。

「自分や家族の場合はどうなんだろう」
「今やっているリハビリで、この先も大丈夫なのか」
そんな気持ちを抱いている方もいらっしゃるかもしれません。

ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚は、
脳卒中・パーキンソン病・脊髄損傷など、
病院でのリハビリを終えた後も
“動きと生活をどうつないでいくか”
を大切にしている自費リハビリ施設です。

一人ひとりの状態を丁寧に確認し、
電気刺激治療機IVES(アイビス)や
免荷歩行装置アンウェイなども活用しながら、
今の生活環境や目標に合わせた関わりを行っています。

「通うかどうか」ではなく、
「今の状態をどう捉えればいいのか」 を整理するだけでも構いません。
まずは気軽に相談できる窓口として、 LINEでの無料相談をご用意しています。

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また、実際のリハビリの考え方や現場の雰囲気は、
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小栢 崇裕

【監修者】

株式会社ナッセ / 理学療法士
小栢 崇裕(オガヤ タカヒロ)

プロフィール
新卒で回復期リハビリテーション病院に入職。
その後、2018年4月にナッセへ訪問リハビリ・デイサービス機能訓練指導員として入職。
デイサービスリハビリ部門リーダーとして約20名のセラピストマネジメントやリハビリデータの収集・解析・フィードバックも行う。
研究業績
・第2回日本予防理学療法学術集会
・第36回東京都理学療法学術大会
・回復期リハビリテーション病棟協会 第31回研修大会in岩手