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脳梗塞と猫背 歩きにくさの原因は姿勢にあった?

コラム

脳梗塞後、
「歩けてはいるけれど、歩きにくい」
「前かがみになってしまい、すぐ疲れる」
「歩くと不安定で転びそうになる」
と感じている方は少なくありません。

その背景にあることが多いのが猫背姿勢です。
猫背は見た目の問題だけでなく、脳梗塞後の歩行能力に大きく影響します。

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猫背になると、なぜ歩きにくくなるのか

猫背とは、胸椎が丸まり、頭部が前方に突き出た姿勢を指します。
この姿勢では、体の重心が前にずれ、下肢や体幹への負担が増加します。

脳梗塞や脳出血の後は麻痺の影響で、

  • 体幹の支持性低下
  • 麻痺側への荷重不足
  • バランス反応の遅れ

が起こりやすく、猫背が固定化しやすい状態にあります。

結果として、歩行時に

  • 足が前に出にくい
  • すり足になる
  • スピードが極端に遅くなる

といった問題が生じます。

脳梗塞後の猫背に共通する特徴

体幹が「支え」ではなく「逃げ」に使われている

本来、体幹は体を安定させ、四肢の動きを支える役割を担っています。 しかし脳梗塞後は、体幹筋の活動が低下し、 前に倒れ込むことでバランスを取ろうとする傾向が見られます。

これが猫背姿勢を助長し、歩行時の不安定さにつながります。

麻痺側下肢に体重が乗っていない

猫背姿勢では、体重が前方かつ健側に偏りやすくなります。 その結果、麻痺側下肢への荷重が不十分となり、

  • 麻痺側で立てない
  • 振り出しがぎこちない
  • 歩幅が極端に小さくなる

といった問題が生じます。

呼吸が浅くなり、疲れやすい

猫背姿勢では胸郭の動きが制限され、呼吸が浅くなります。 呼吸が浅くなると腹圧が十分に高まらず、体幹の安定性がさらに低下します。

近年の研究でも、呼吸機能と体幹安定性の関連性が報告されており、 歩行の持久性や安定性にも影響することが示されています。

「歩く練習」だけでは改善しにくい理由

猫背のまま歩行練習を繰り返すと、 猫背姿勢での歩き方がそのまま定着してしまう可能性があります。

その結果、

  • 歩行のばらつきが大きくなる
  • 腰や膝への負担が増える
  • 疲労が蓄積しやすくなる

といった悪循環に陥ります。

そういった理由もあり、ただ単に歩く練習をするだけでは状態を改善することは難しく、むしろ状態を悪化させてしまう可能性もあるため、リハビリなどの対応が必要になります。

ナッセボディワークスでのアプローチ

姿勢と体幹から整えるリハビリ

ナッセボディワークスでは、猫背を「背中の問題」としてではなく、 骨盤・体幹・下肢の連動性の問題として評価します。

立位や歩行の前に、骨盤の位置や体幹の支持性を調整し、 無理に胸を張らなくても安定する姿勢づくりを行います。

アンウェイを用いた歩行練習

歩行に特化した免荷式歩行トレーニングであるアンウェイを活用し、

  • 麻痺側への安全な荷重
  • 正しい重心位置での歩行
  • 恐怖心を軽減した反復練習

を行います。

猫背姿勢のまま歩くのではなく、 姿勢を整えた状態で歩行の再学習を行うことがポイントです。

まとめ

脳梗塞後の歩きにくさの背景には、 猫背という姿勢の問題が深く関係していることがあります。

歩きにくさを改善するためには、

  • 姿勢の見直し
  • 体幹と荷重の再教育
  • 正しい条件での歩行練習

が欠かせません。

「歩けるようになったのに歩きにくい」 その違和感は、改善のヒントかもしれません。

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ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚は、
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小栢 崇裕

【監修者】

株式会社ナッセ / 理学療法士
小栢 崇裕(オガヤ タカヒロ)

プロフィール
新卒で回復期リハビリテーション病院に入職。
その後、2018年4月にナッセへ訪問リハビリ・デイサービス機能訓練指導員として入職。
デイサービスリハビリ部門リーダーとして約20名のセラピストマネジメントやリハビリデータの収集・解析・フィードバックも行う。
研究業績
・第2回日本予防理学療法学術集会
・第36回東京都理学療法学術大会
・回復期リハビリテーション病棟協会 第31回研修大会in岩手