コラム COLUMN
脳卒中後、腰が反ってしまう人の共通点
脳卒中後のリハビリを続けている中で、
「立つと腰が反ってしまう」
「歩いていると反り腰が強くなる」
「腰が常に張っていて疲れやすい」
といった悩みを抱える方は少なくありません。
一見すると「姿勢を良くしようとしている」ようにも見える反り腰ですが、
脳卒中後の場合は体の使い方の問題が背景にあることがほとんどです。
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反り腰は「姿勢が良い状態」ではない
反り腰は、骨盤が前に傾き、腰椎の前彎カーブが強くなった状態です。
この姿勢は一時的に安定しているように感じても、 実際には腰への負担が大きく、痛みや疲労につながりやすくなります。
特に脳卒中後は、麻痺の影響により体幹や下肢の筋バランスが崩れているため、 反り腰が「無意識の代償動作」として固定化しやすいのが特徴です。
さらに脚の振り出しにくさを感じている原因にもなる場合があり、反り腰の改善が脚の振り出しやすさにつながるケースも少なくありません。
脳卒中後に反り腰が起こりやすい共通点
体幹の支持性が低下している
本来、体幹は腹部・背部・骨盤周囲の筋が協調して姿勢を支えています。
しかし脳卒中後は、
- 腹筋群の活動低下
- 麻痺側体幹筋の遅れ
- 左右差のある筋出力
が生じやすくなります。
その結果、体を支えるために腰を反らせることでバランスを取ろうとし、 反り腰が癖として定着してしまいます。
麻痺側に体重を乗せにくい
麻痺側下肢への荷重が不十分な場合、 体は健側に逃げるような立ち方・歩き方になります。
このとき、骨盤は前方に押し出され、 上半身は後ろへ反る形でバランスを取るため、 腰椎の過伸展が起こりやすくなります。
これは「姿勢を正している」のではなく、 支えきれない体を腰で代償している状態です。
呼吸が浅くなっている
反り腰が強い方に共通して見られるのが、呼吸の浅さです。
胸郭が固まり、横隔膜の動きが小さくなると、 腹圧がうまく高まらず、体幹の安定性が低下します。
その結果、腹部で支えられない分を腰で補おうとし、 反り腰が助長されます。
呼吸と姿勢は密接に関係しており、 近年の研究でも、体幹安定性と呼吸機能の関連性が報告されています。
反り腰を助長してしまう注意点
「背筋を伸ばす」意識が強すぎる
姿勢を良くしようとして、 「胸を張る」「背筋を伸ばす」ことを意識しすぎると、 腰椎の反りがさらに強くなることがあります。
特に体幹支持が弱い状態では、 正しい姿勢づくりが逆効果になるケースも少なくありません。
歩く練習だけを繰り返している
反り腰の原因が改善されないまま歩行練習を続けると、 反った姿勢での歩行が定着しやすくなります。
結果として、
- 腰痛の悪化
- 疲労感の増加
- 麻痺脚の振り出しにくさ
- 歩行の不安定感
につながる可能性があります。
ナッセボディワークスでの反り腰へのアプローチ
ナッセボディワークスでは、 反り腰を「腰の問題」としてではなく、 全身の動きの結果として捉えています。
筋活動の再教育
麻痺によって力が入りにくくなった筋に対し、 ご本人の動作に合わせて筋活動を引き出します。
特に、
- 腹部筋群
- 殿筋群
- 体幹支持に関与する筋
へのアプローチを行うことで、 腰に頼らない姿勢づくりを目指します。
特に、これまで自分自身が当たり前だと思っていた姿勢に対して、実は負担がかかっているということに気づけるようにアプローチをおこなうことで、姿勢改善に意識を向けやすくしていきます。
骨盤と体幹を中心とした動作練習
立つ・座る・歩くといった基本動作の中で、 骨盤の位置や体重移動を丁寧に調整します。
これにより、
- 反り腰の軽減
- 腰への負担減少
- 動きやすさの向上
が期待できます。
体の中心に位置する骨盤の動きや重心感覚を調整することで、その他の関節や筋肉の使い方も変わり、手足の動かしやすさ、歩きやすさ、疲労感などの変化が
まとめ
脳卒中後の反り腰は、 姿勢を良くしようとした結果ではなく、 体を支えきれないことによる代償動作であることが多くあります。
腰だけに注目するのではなく、 体幹・骨盤・麻痺側への荷重・呼吸まで含めて見直すことが、 改善への重要なポイントになります。
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一人ひとりの状態を丁寧に確認し、
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