コラム COLUMN

姿勢が安定しない、バランスがとりにくい ~その原因、実は「呼吸」にあるかもしれません~

コラム

「まっすぐ立っているつもりなのに、体がふらつく」
「歩いていると、無意識に体が傾いてしまう」
「体幹トレーニングをしているのに、安定感が出ない」

こうした悩みは、脳卒中後の方やパーキンソン病の方だけでなく、加齢や運動不足のある方にもよく見られます。
多くの場合、「筋力不足」や「バランス能力の低下」が原因だと考えられがちですが、実は見落とされやすい重要な要素があります。

それが 呼吸 です。

リハビリに関するご相談を受付中!
まずはお気軽にご連絡ください。

姿勢と呼吸は、切り離せない関係にある

人の体は、無意識のうちに「呼吸をしながら姿勢を保つ」仕組みになっています。
呼吸に関わる筋肉は、空気を吸ったり吐いたりするだけでなく、体幹の安定にも深く関与しています。

特に重要なのが
・横隔膜
・腹横筋
・多裂筋
・骨盤底筋

いわゆる「インナーユニット」と呼ばれる筋群です。

これらは、体を動かすための大きな筋肉とは違い、姿勢を下から支える土台の役割を担っています。
呼吸が浅くなったり、リズムが崩れたりすると、この土台が不安定になり、結果として姿勢やバランスが崩れやすくなります。

近年の研究でも、横隔膜の機能低下が体幹安定性やバランス能力の低下と関連することが報告されています。

呼吸が乱れると、なぜバランスが崩れるのか

呼吸がうまく使えていない方には、いくつか共通した特徴があります。

・浅く呼吸している
・息を止めたまま動作をしている
・力を入れようとすると呼吸が止まる

この状態では、体幹の内側からの支えが弱くなり、外側の筋肉で無理に姿勢を保とうとします。
その結果、肩や腰に余計な力が入り、
「頑張っているのに安定しない」
という悪循環に陥ります。

脳卒中後では、麻痺や感覚障害の影響で体幹の左右差が強くなり、呼吸の偏りがさらに姿勢不安定を助長するケースも少なくありません。

「体幹トレーニング」だけでは足りない理由

姿勢改善というと、プランクや腹筋運動などの体幹トレーニングを思い浮かべる方が多いと思います。
もちろん、それらが無意味というわけではありません。

ただし、呼吸が乱れたまま体幹トレーニングを行うと、
・表面の筋肉ばかりが働く
・動きが硬くなる
・疲れやすくなる

といった問題が起こりやすくなります。

実際、リハビリの現場でも
「体幹は鍛えているはずなのに、歩行が安定しない」
という方の呼吸を評価すると、横隔膜の動きが非常に小さいケースが多く見られます。

姿勢・バランス改善の第一歩は「呼吸を取り戻すこと」

安定した姿勢やバランスを取り戻すためには、
いきなり筋力を鍛えるのではなく、正しい呼吸を体に思い出させることが重要です。

具体的には
・息を止めずに動く
・吐く息で体幹が安定する感覚を作る
・左右差を意識しながら呼吸を入れる

こうしたアプローチを行うことで、体の内側から支えが入りやすくなり、
結果として
・立位が安定する
・歩行時のふらつきが減る
・余計な力みが抜ける

といった変化が出てきます。

これは感覚的な話ではなく、呼吸と体幹安定性の関連性は運動療法の分野でもエビデンスが蓄積されてきています。

まとめ:姿勢が崩れるとき、見るべきは「筋力」だけではない

姿勢が不安定、バランスがとれないと感じたとき、
「筋力が足りないから」
「もっと鍛えないと」
と考えがちですが、実際には呼吸という土台が崩れていることも少なくありません。

呼吸が変わると、体の使い方が変わる。
体の使い方が変わると、姿勢と動きが変わる。

リハビリでは、こうした目に見えにくい要素を丁寧に整えていくことが、結果的に最短ルートになることもあります。

もし
「頑張っているのに変わらない」
と感じているなら、一度呼吸という視点から体を見直してみるのも一つの選択です。

姿勢や歩行、リハビリの考え方について
公式LINEやYouTubeでも情報を発信しています。

公式LINE
https://lin.ee/8LJyKQV

YouTubeチャンネル
https://youtube.com/@necess.body.works2023?si=2Yg4Yqd8xbuHmL3y

「自分の状態にも当てはまるかもしれない」
そう感じた方は、お気軽にご相談ください。

「自分や家族の場合はどうなんだろう」
「今やっているリハビリで、この先も大丈夫なのか」
そんな気持ちを抱いている方もいらっしゃるかもしれません。

ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚は、
脳卒中・パーキンソン病・脊髄損傷など、
病院でのリハビリを終えた後も
“動きと生活をどうつないでいくか”
を大切にしている自費リハビリ施設です。

一人ひとりの状態を丁寧に確認し、
電気刺激治療機IVES(アイビス)や
免荷歩行装置アンウェイなども活用しながら、
今の生活環境や目標に合わせた関わりを行っています。

「通うかどうか」ではなく、
「今の状態をどう捉えればいいのか」 を整理するだけでも構いません。
まずは気軽に相談できる窓口として、 LINEでの無料相談をご用意しています。

▶ LINEで無料相談してみる

また、実際のリハビリの考え方や現場の雰囲気は、
文章だけでは伝わりにくい部分もあります。
センター長自身が解説しているYouTubeチャンネルでは、
日常生活での困りごとやリハビリの視点についても発信しています。

▶ ナッセボディワークスのYouTubeを見る

公式LINE友だち追加バナー

LINEでお気軽にご相談ください。

リハビリに関するご相談を受付中!
まずはお気軽にご連絡ください。

小栢 崇裕

【監修者】

株式会社ナッセ / 理学療法士
小栢 崇裕(オガヤ タカヒロ)

プロフィール
新卒で回復期リハビリテーション病院に入職。
その後、2018年4月にナッセへ訪問リハビリ・デイサービス機能訓練指導員として入職。
デイサービスリハビリ部門リーダーとして約20名のセラピストマネジメントやリハビリデータの収集・解析・フィードバックも行う。
研究業績
・第2回日本予防理学療法学術集会
・第36回東京都理学療法学術大会
・回復期リハビリテーション病棟協会 第31回研修大会in岩手