コラム COLUMN

脳卒中後に肩の痛みはどうすればよくなるのか?

コラム

脳卒中後のリハビリを続ける中で、

・肩を動かすと痛い
・服を着替えるときに肩がつらい
・夜間に肩の痛みで目が覚める

といった悩みを抱える方は少なくありません。
いわゆる「脳卒中後肩関節痛」は、退院後の生活の質を大きく左右する問題です。

重要なのは、肩だけをマッサージしたり、肩だけを動かしたりしても、根本的な改善につながらないケースが多いという点です。

このコラムでは、
なぜ肩が痛くなるのか
そして、どうすれば改善の可能性が高まるのか
を、ボディワークスでの実際の考え方とアプローチを交えて解説します。

リハビリに関するご相談を受付中!
まずはお気軽にご連絡ください。

なぜ脳卒中後に肩の痛みが起こりやすいのか

麻痺による筋バランスの崩れ

脳卒中後の肩の痛みは、単なる「使いすぎ」ではありません。
多くの場合、

・肩を支える筋肉がうまく働かない
・一部の筋肉だけが過剰に緊張する
・関節を正しい位置に保てない

といった筋バランスの崩れが背景にあります。

特に、肩関節は構造上とても不安定な関節です。
本来は、前後・上下の筋肉が協調して働くことで、安定性が保たれています。

見落とされやすい「肩の後面筋」の問題

脳卒中後、多くの方で影響を受けやすいのが、

・肩甲骨を支える筋肉
・肩関節の後ろ側の筋肉(後面筋)

です。

これらの筋肉は、
「動かす筋肉」というより
「位置を保つ筋肉」「支える筋肉」
の役割が強いため、麻痺の影響を受けると気づかれないまま機能低下していることがよくあります。

結果として、

・腕の重みを支えきれない
・肩が前に引き出される
・関節に余計なストレスがかかる

こうした状態が続き、痛みにつながっていきます。

肩だけ見ないことが、肩の痛み改善の第一歩

ボディワークスが「全体」を見る理由

ボディワークスでは、
「肩が痛い=肩だけが悪い」
とは考えません。

まず確認するのは、

・体幹は安定しているか
・座位や立位で身体が傾いていないか
・歩行時に上半身が過剰に緊張していないか
・腕を動かす前段階の姿勢が崩れていないか

といった全身の動きのつながりです。

体幹機能と肩の痛みの意外な関係

体幹が不安定な状態では、
腕を動かすたびに肩だけでバランスを取ろうとします。

すると、

・肩の筋肉が過剰に頑張る
・本来使うべき筋肉が使えない
・動きがぎこちなくなる

こうした負担が積み重なり、痛みが出やすくなります。

つまり、
体幹が整うことで、肩の負担が自然と減る
というケースは決して珍しくありません。

麻痺で力が入りにくい部分へのIVESアプローチ

なぜIVESを使うのか

脳卒中後の肩のリハビリでは、

「力を入れたくても、うまく入らない」

という壁に多くの方がぶつかります。

ボディワークスでは、
麻痺の影響で正しく筋収縮が起こりにくい部分に対して
IVES(アイビス:電気刺激装置)を用いたアプローチを行うことがあります。

特に多い「肩の後面筋」へのIVES

臨床上よく見られるのが、

・肩の前側は力が入りやすい
・後ろ側(肩甲骨側)はほとんど使えていない

というパターンです。
このパターンの場合、肩が前方に偏移したことで、正しい関節の位置が保てずに痛みが生じている可能性があります。

この状態で無理に動かすと、
肩はさらに前に引き出され、痛みが強くなりやすくなります。

IVESを使うことで、

・ご本人が動かそうとしたタイミングに合わせて
・必要な筋肉(特に後面の筋肉)にだけサポートが入る

その結果、
「使えていなかった筋肉を使う感覚」を取り戻しやすくなり、
IVESのサポートなしでも生活の中で使用することにつながります。

動作の中で肩を再教育するという考え方

単純な運動だけでは足りない理由

肩のリハビリというと、

・腕を上げ下げする
・関節を回す

といった運動を想像される方も多いと思います。

もちろんそれも大切ですが、
日常生活の動作と結びついていない運動だけでは、痛みが戻りやすいのも事実です。

生活動作を想定したアプローチ

ボディワークスでは、

・立ち上がり動作
・歩行中の腕の振り
・物を取る、支えるといった動作

こうした実際の生活場面を想定した中で、肩がどう使われているかを重視します。

その中で、

・体幹の使い方
・重心の位置
・肩に頼りすぎていないか

を確認し、必要に応じて修正していきます。

再生医療(幹細胞治療)とリハビリの併用について

近年、再生医療(幹細胞治療)に関心を持たれる方も増えています。

ボディワークスでも、

・再生医療を受けた後
・リハビリを並行して継続

することで、
肩の痛みが軽減したケースを経験しています。

重要なのは、
再生医療「だけ」で完結させるのではなく、
身体の使い方を変えるリハビリを同時に行うことです。

痛みが和らいだタイミングは、
動きを再学習する大きなチャンスでもあります。

脳卒中後の肩の痛みは「改善の余地がある」

脳卒中後の肩の痛みは、

「もう仕方ない」
「年数が経っているから無理」

と諦められてしまうことも少なくありません。

しかし実際には、

・身体全体の使い方を見直す
・使えていない筋肉に適切な刺激を入れる
・動作の中で肩を再教育する

こうしたアプローチによって、
痛みが軽減し、動かしやすくなる可能性は十分にあります。

ボディワークスで大切にしていること

ボディワークスでは、

・肩だけを診ない
・「なぜこの動きがつらいのか」を一緒に考える
・今できることと、これから伸ばせる可能性を整理する

こうした視点を大切にしています。

脳卒中後の肩の痛みで悩まれている方、
リハビリを続けているが変化を感じにくい方は、
一度「肩以外も含めた視点」で身体を見直してみることが、改善への第一歩になるかもしれません。

脳卒中後の肩の痛みや動かしにくさは、症状や経過によって本当にさまざまです。
「これってリハビリでよくなるのかな?」
「今やっている内容が合っているのか不安」
そんな疑問があれば、まずは気軽にご相談ください。

ボディワークスでは、無理な勧誘は行わず、
現在の状態やお悩みを整理するところからお話を伺っています。

LINEでは、
・今困っている動作
・リハビリ歴や経過
などを簡単に送っていただくだけでも構いません。

ご本人だけでなく、ご家族からの相談も受け付けています。

LINEはこちら
https://lin.ee/8LJyKQV

文章だけでは伝わりにくい
「動きのクセ」や「身体の使い方の違い」については、
動画で解説している内容も多くあります。

ボディワークスのYouTubeチャンネルでは、
・脳卒中後に起こりやすい身体の変化
・肩や体幹の使い方の考え方
・自費リハビリで実際に大切にしている視点

などを、専門用語をできるだけ使わずに紹介しています。

「今の自分(家族)の状態を知るヒント」として、
参考になる動画が見つかるかもしれません。

YouTubeチャンネルはこちら
https://youtube.com/@necess.body.works2023?si=lUryp8AX4U374SE1

「自分や家族の場合はどうなんだろう」
「今やっているリハビリで、この先も大丈夫なのか」
そんな気持ちを抱いている方もいらっしゃるかもしれません。

ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚は、
脳卒中・パーキンソン病・脊髄損傷など、
病院でのリハビリを終えた後も
“動きと生活をどうつないでいくか”
を大切にしている自費リハビリ施設です。

一人ひとりの状態を丁寧に確認し、
電気刺激治療機IVES(アイビス)や
免荷歩行装置アンウェイなども活用しながら、
今の生活環境や目標に合わせた関わりを行っています。

「通うかどうか」ではなく、
「今の状態をどう捉えればいいのか」 を整理するだけでも構いません。
まずは気軽に相談できる窓口として、 LINEでの無料相談をご用意しています。

▶ LINEで無料相談してみる

また、実際のリハビリの考え方や現場の雰囲気は、
文章だけでは伝わりにくい部分もあります。
センター長自身が解説しているYouTubeチャンネルでは、
日常生活での困りごとやリハビリの視点についても発信しています。

▶ ナッセボディワークスのYouTubeを見る

公式LINE友だち追加バナー

LINEでお気軽にご相談ください。

リハビリに関するご相談を受付中!
まずはお気軽にご連絡ください。

小栢 崇裕

【監修者】

株式会社ナッセ / 理学療法士
小栢 崇裕(オガヤ タカヒロ)

プロフィール
新卒で回復期リハビリテーション病院に入職。
その後、2018年4月にナッセへ訪問リハビリ・デイサービス機能訓練指導員として入職。
デイサービスリハビリ部門リーダーとして約20名のセラピストマネジメントやリハビリデータの収集・解析・フィードバックも行う。
研究業績
・第2回日本予防理学療法学術集会
・第36回東京都理学療法学術大会
・回復期リハビリテーション病棟協会 第31回研修大会in岩手