コラム COLUMN
脳梗塞のリハビリは「回復期で終わり」ではない ~動きやすさとADLは、その後も改善できる可能性がある~
脳梗塞を発症すると、多くの方が
「回復期リハビリが終わったら、あとは現状維持」
と説明を受けます。
確かに、発症直後から数か月は回復スピードが速い時期です。
しかしそれは「それ以降は良くならない」という意味ではありません。
特に医療の現場では脳梗塞の回復は半年、つまり6か月間がポイントであると言われています。
しかし、実際には、発症から半年〜数年経過しても、ADL(日常生活動作)や動作能力が改善するケースは少なくありません。
この記事では
・なぜ「その後も改善の余地がある」のか
・どんなリハビリが必要なのか
・家族として知っておいてほしい視点
を、エビデンスを交えながら解説します。
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脳梗塞後のリハビリの目的は「元に戻す」だけではない
リハビリの目的というと、
「麻痺を治す」「発症前と同じように動けるようにする」
と考えられがちです。
もちろんそれは重要ですが、脳梗塞リハビリの目的はそれだけではありません。
重要なのは「生活の中で動きやすくなること」
例えば
・立ち上がりが少し楽になる
・歩くときの不安が減る
・片手でも身支度がしやすくなる
こうしたADL(日常生活動作)の改善は、生活の質を大きく変えます。
実際、慢性期脳卒中患者においても、
課題特異的トレーニングや反復練習によってADLが改善することが報告されています
(Langhorne et al., Lancet, 2011)。
課題特異的トレーニングや反復練習はナッセボディワークスでも非常に重要なリハビリのポイントとして、取り入れています。
「維持期=現状維持」ではない理由
医療・介護制度上、「維持期」という言葉が使われますが、
これは機能回復が止まる時期を意味するわけではありません。
脳は使い方次第で変わり続ける
脳には「可塑性(かそせい)」があり、
適切な刺激と反復によって、神経回路は再編成されます。
慢性期(発症6か月以降)の脳卒中患者でも、
集中的な運動療法により運動機能が改善したという報告は多数あります
(Kleim & Jones, J Speech Lang Hear Res, 2008)。
つまり
「もう何年も経っているから無理」
と一概に決めつける必要はありません。
ADL改善につながるリハビリのポイント
① 動作そのものを練習する
筋トレだけでは、生活動作は良くなりにくいことが分かっています。
・立ち上がり
・歩行
・物を持つ、操作する
実際の生活動作に近い練習を繰り返すことが、ADL改善には重要です。
② 麻痺側を「使える形」で使う
「麻痺側は動かないから使わない」
この状態が続くと、さらに使いづらくなります。
軽い動きでも
・支える
・添える
・位置を決める
といった形で麻痺側を使うことが、機能改善につながります。
CI療法(Constraint-Induced Movement Therapy)では、
慢性期でも上肢機能の改善が報告されています
(Wolf et al., JAMA, 2006)。
③ 代償動作も「悪」ではない
すべてを「正常な動き」に戻す必要はありません。
・道具を使う
・動作の手順を工夫する
・環境を調整する
これらも立派なリハビリです。
安全に、楽に生活できることが最終目標であり、
代償動作の最適化はADL向上に直結します。
家族が知っておいてほしい大切な視点
「もうこれ以上良くならない」と決めつけない
ご本人以上に、周囲が
「無理をさせない方がいい」
「これ以上は変わらない」
と思ってしまうことがあります。
しかし、
適切な負荷・適切な方向性であれば、挑戦はリスクではありません。
むしろ、挑戦しなくなることが
・活動量低下
・廃用
・転倒リスク増加
につながることもあります。
小さな変化を一緒に喜ぶ
・歩行距離が少し伸びた
・動作がスムーズになった
・疲れにくくなった
こうした変化は、本人のモチベーションに直結します。
リハビリは「本人任せ」にせず、
家族が変化に気づき、言葉にして伝えることも重要です。
自費リハビリという選択肢
保険リハビリだけでは
・時間が足りない
・内容が限定される
と感じる方も少なくありません。
自費リハビリでは
・目的に特化した練習
・マンツーマンでの細かな調整
・慢性期でも集中的な介入
が可能です。
当施設でも、
「発症から年数が経っているけど、動きやすさが変わった」
という声を多くいただいています。
まとめ
脳梗塞リハビリは「終わった後」こそが大切
脳梗塞のリハビリは
「元に戻す」か「維持する」かの二択ではありません。
・動きやすさを上げる
・ADLを改善する
・生活の負担を減らす
これらは、発症から時間が経っても目指せる目標です。
もし
「この先どうリハビリを続けたらいいかわからない」
「今の状態から少しでも良くしたい」
と感じていれば、一度ご相談ください。
公式LINEはこちら⇩
https://lin.ee/8LJyKQV
「自分や家族の場合はどうなんだろう」
「今やっているリハビリで、この先も大丈夫なのか」
そんな気持ちを抱いている方もいらっしゃるかもしれません。
ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚は、
脳卒中・パーキンソン病・脊髄損傷など、
病院でのリハビリを終えた後も
“動きと生活をどうつないでいくか”
を大切にしている自費リハビリ施設です。
一人ひとりの状態を丁寧に確認し、
電気刺激治療機IVES(アイビス)や
免荷歩行装置アンウェイなども活用しながら、
今の生活環境や目標に合わせた関わりを行っています。
「通うかどうか」ではなく、
「今の状態をどう捉えればいいのか」
を整理するだけでも構いません。
まずは気軽に相談できる窓口として、
LINEでの無料相談をご用意しています。
また、実際のリハビリの考え方や現場の雰囲気は、
文章だけでは伝わりにくい部分もあります。
センター長自身が解説しているYouTubeチャンネルでは、
日常生活での困りごとやリハビリの視点についても発信しています。