コラム COLUMN
パーキンソン病で「動いているつもり」でも動けていない理由 ~日常生活のズレから考えるリハビリの必要性~
動いているつもりなのに、以前より疲れやすくなっていませんか?
パーキンソン病の方やご家族から、こんな声を聞くことがあります。
・歩いてはいるけれど、外出後に強く疲れる
・家事はできているが、動作に時間がかかる
・以前より動いているはずなのに、体が重い
ご本人としては「ちゃんと動けている」「前と同じ生活をしている」という感覚があっても、
実際には 動きの質が少しずつ変化している ことが少なくありません。
この「自覚しにくいズレ」が、後々の生活のしづらさにつながっていくことがあります。
パーキンソン病では「量」よりも「質」が変わりやすい
パーキンソン病では、単に動けなくなるのではなく、
・動きが小さくなる
・関節の使い方が偏る
・無意識の姿勢調整が減る
といった 運動の質的変化 が起こりやすいことが知られています。
研究報告でも、パーキンソン病では
筋力そのものよりも、動作のタイミングや協調性、姿勢制御の低下が
日常生活動作に影響しやすいことが示されています。
つまり、
「動いている=同じように体を使えている」
とは限らない、ということです。
日常生活で起こりやすい「ズレ」の具体例
パーキンソン病の方によく見られる変化として、次のようなものがあります。
・歩幅が少しずつ小さくなる
・方向転換のときに体全体ではなく足だけで回る
・立ち上がり時に前屈みが強くなる
・腕の振りが減り、体幹の動きが少なくなる
これらは痛みや転倒のように目立つ問題ではないため、
「年齢のせい」「疲れているだけ」と捉えられがちです。
しかし、この積み重ねが
疲労感の増加や転倒リスク、外出頻度の低下につながることがあります。
セルフケアだけでは気づきにくいポイント
ご自身で体操や散歩を続けている方も多いと思います。
それ自体はとても大切な習慣です。
ただし、パーキンソン病の場合、
・動きやすい部分だけを使う
・苦手な動作を無意識に避ける
・安全な範囲でしか動かなくなる
といった 代償動作 が自然に増えていきます。
複数の研究でも、
自己流の運動のみでは動作の偏りに気づきにくく、
専門的な評価を通じて初めて問題が明確になるケースが多いと報告されています。
専門的なリハビリが必要になる分岐点
次のような変化を感じたときは、
一度専門家の視点を入れることが重要です。
・動作はできているが、以前より疲れる
・動くスピードが落ちたと感じる
・家族から「動きが小さくなった」と言われる
・転倒はしていないが、不安を感じる場面が増えた
この段階でリハビリを取り入れることで、
・動作効率の見直し
・姿勢や重心移動の再学習
・今後起こりやすい変化への備え
といった視点で取り組むことが可能になります。
ボディワークスで大切にしている考え方
ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚では、
「できなくなってから対応する」のではなく、
「できている今の動きをどう保ち、どう使いやすくするか」
という視点を重視しています。
電気刺激治療機IVESを用いた筋活動の引き出しや、
動作を分解して確認する評価を通じて、
・今どこに負担が集中しているか
・今後どの動きが崩れやすいか
を整理した上で、個別にリハビリを進めていきます。
まとめ
・パーキンソン病では動けていても動作の質が変化しやすい
・本人が気づきにくいズレが生活のしづらさにつながる
・セルフケアだけでは代償動作に気づきにくい
・早い段階で専門的な視点を入れることで、動きやすさや生活の安定につながる
「自分や家族の場合はどうなんだろう」
「今やっているリハビリで、この先も大丈夫なのか」
そんな気持ちを抱いている方もいらっしゃるかもしれません。
ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚は、
脳卒中・パーキンソン病・脊髄損傷など、
病院でのリハビリを終えた後も
“動きと生活をどうつないでいくか”
を大切にしている自費リハビリ施設です。
一人ひとりの状態を丁寧に確認し、
電気刺激治療機IVES(アイビス)や
免荷歩行装置アンウェイなども活用しながら、
今の生活環境や目標に合わせた関わりを行っています。
「通うかどうか」ではなく、
「今の状態をどう捉えればいいのか」
を整理するだけでも構いません。
まずは気軽に相談できる窓口として、
LINEでの無料相談をご用意しています。
また、実際のリハビリの考え方や現場の雰囲気は、
文章だけでは伝わりにくい部分もあります。
センター長自身が解説しているYouTubeチャンネルでは、
日常生活での困りごとやリハビリの視点についても発信しています。