コラム COLUMN
日が沈むのが早いと、なぜ脳卒中後は動かなくなるのか
夕方以降の活動量低下が身体に与える影響
秋から冬にかけて、「夕方になると一気に動かなくなる」という声をよく聞きます。
特に脳卒中後の方では、この変化がはっきり表れやすい印象があります。
まだ体力が残っているはずなのに、
気づけばソファに座ってテレビを見ている時間が長くなる。
外に出るのもおっくうになる。
その背景には、単なる気分の問題だけでなく、環境と脳・身体の反応が関係しています。

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夕方以降に活動量が落ちやすい3つの理由
1.光刺激が減ると、脳は「休むモード」に入りやすい
人の脳は、光の量によって覚醒レベルが左右されます。
日が沈むのが早くなると、まだ時間的には早くても、脳は「もう一日が終わる」と判断しやすくなります。
脳卒中後は、もともと覚醒や集中の切り替えがうまくいかないことがあります。
そのため、夕方の光量低下の影響を強く受け、
- なんとなくぼーっとしてしまう
- 判断が遅くなる
- 動き出すきっかけを失いやすい
- 「今から動く意味」を感じにくい
といった変化が起こりやすくなります。
2.疲労がたまり、代償動作が増えやすい時間帯
夕方は、身体的にも神経的にも疲労がたまっています。
脳卒中後の身体は、日中の活動だけでも無意識にエネルギーを使っています。
この時間帯に動こうとすると、
- 麻痺側を使わない動きになる
- 歩幅が小さくなる
- 姿勢が崩れやすくなる
といった変化が出やすく、「動くと余計に疲れる」という感覚につながります。
結果として、
「じゃあ、もう今日はいいか」
と活動を終えてしまう流れが生まれます。
3.生活リズムが「座る方向」に固定されやすい
夕方から夜にかけては、
- 食事
- テレビ
- 入浴
など、座位中心の行動が続きます。
一度座ると、再び立ち上がる理由が見つかりにくくなるのもこの時間帯です。
脳卒中後は、
「立つ」「歩く」という動作そのものがエネルギーを要するため、
座位が続くことで活動量は一気に下がります。

活動量が下がると、身体に何が起こるのか
夕方以降に限った話ではありませんが、活動量低下が続くと、
短期的には疲労も蓄積されず、楽に感じます。
しかし、身体の中では次のような変化が起こりやすくなります。
- 関節の動きが小さくなる(関節拘縮の進行)
- 筋の緊張が抜けにくくなる(筋肉の短縮)
- 姿勢を支える筋が働きにくくなる(筋肉に対する神経信号の脱落)
これらは一晩で起こるものではありませんが、
「夕方は動かない」が積み重なることで、翌日の動きにも影響します。
実際、
「朝から体が重い」
「一歩目が出にくい」
という声は、夕方以降の過ごし方と深く関係していることがあります。
まずは自分でできる工夫から始める
いきなり大きく生活を変える必要はありません。
夕方以降の活動量を保つために、まずは次のような工夫がおすすめです。
- 日が沈む前に、あらかじめ立つ・歩く予定を入れる
- 照明を早めにつけ、部屋を明るく保つ
- テレビを見る前に、3分だけ立位や足踏みを行う
ポイントは「頑張らないこと」です。
まずは3日間、同じ時間帯に同じ小さな動きを入れてみてください。
それでも動きにくさが変わらない場合に考えたいこと
もし、
数日工夫してみても夕方の動きにくさが変わらない、
あるいは逆に不安定さが増す場合は、
身体の使い方そのものに偏りがある可能性があります。
脳卒中後は、
- 無意識に使わなくなっている筋肉
- 姿勢の中で働いていない部分
が残っていることが少なくありません。
ナッセボディワークスでは、
そのようなケースに対して、動作を細かく確認しながら、
必要に応じて電気刺激機器IVESや免荷歩行装置アンウェイなども活用し、
「朝から晩まで動きやすい身体の使い方」を整理していきます。
評価からサポートまでの流れについては、
公式LINEでご案内しています。
自分の今の状態がリハビリの対象になるのか不安な方は、
まずはLINEでお気軽にご相談ください。
生活の中でできる工夫も含めてお伝えしています。
まとめ
・日が沈むのが早いと、脳は休息モードに入りやすい
・夕方は疲労と代償動作が重なり、動きが小さくなりやすい
・活動量低下は翌日の動きにも影響することがある
・小さな工夫を3日続けることが第一歩
・変化が乏しい場合は、身体の使い方を整理する視点が役立つ
夕方の過ごし方は、その日の終わりだけでなく、
次の日の動きやすさにもつながっています。
無理なく続けられる形を、一緒に見つけていきましょう。
「自分や家族の場合はどうなんだろう」
「今やっているリハビリで、この先も大丈夫なのか」
そんな気持ちを抱いている方もいらっしゃるかもしれません。
ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚は、
脳卒中・パーキンソン病・脊髄損傷など、
病院でのリハビリを終えた後も
“動きと生活をどうつないでいくか”
を大切にしている自費リハビリ施設です。
一人ひとりの状態を丁寧に確認し、
電気刺激治療機IVES(アイビス)や
免荷歩行装置アンウェイなども活用しながら、
今の生活環境や目標に合わせた関わりを行っています。
「通うかどうか」ではなく、
「今の状態をどう捉えればいいのか」
を整理するだけでも構いません。
まずは気軽に相談できる窓口として、
LINEでの無料相談をご用意しています。
また、実際のリハビリの考え方や現場の雰囲気は、
文章だけでは伝わりにくい部分もあります。
センター長自身が解説しているYouTubeチャンネルでは、
日常生活での困りごとやリハビリの視点についても発信しています。