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パーキンソン病で「身支度や家事に時間がかかる」のはなぜ?

コラム

年齢や性格の問題だけではない理由

パーキンソン病と診断されてから、
「着替えにやたら時間がかかるようになった」
「料理や洗濯が以前より大変に感じる」
そんな日常の変化に戸惑っていませんか。

ご本人としては、
「丁寧にやっているだけ」
「年齢のせいかもしれない」
そう受け止めていることも多い一方で、
ご家族からは
「動作が遅くなった」
「手伝った方がいいのか迷う」
といった声が聞かれることも少なくありません。

実はこれらの困りごとは、
怠けているわけでも、性格の問題でもなく、
パーキンソン病の特性が日常動作に表れているケースが多くあります。

困りごと① 動作を始めるまでに時間がかかる

ボタンを留める、包丁を持つ、洗濯物を干す。
一つひとつは難しくないのに、
「始めるまで」に時間がかかることがあります。

これは、動作をスタートさせるための脳の指令が、
以前よりスムーズにつながりにくくなっているためです。

やり方を忘れたわけではなく、
「最初の一歩」が出にくい状態です。

困りごと② 動きが細かくなり、結果的に時間がかかる

本人は普通に動かしているつもりでも、
実際には手や体の動きが小さくなり、
何度も同じ動作を繰り返すことがあります。

その結果、
着替えや調理といった作業に、
以前より多くの時間が必要になります。

困りごと③ 同時にいくつもできなくなる

以前は、
料理をしながら洗濯機を回す
着替えながら次の予定を考える
といったことが自然にできていた方でも、
一つの動作に集中すると、他が止まりやすくなります。

これは注意や切り替えの負担が増えているためで、
決して意欲が落ちたわけではありません。

困りごと④ 疲れやすさが影響している

身支度や家事は、
見た目以上に全身を使う動作の連続です。

姿勢を保つ
細かい手の操作を続ける
考えながら動く

これらが重なることで、
途中で疲れやすくなり、動作がさらにゆっくりになることもあります。

まず自宅で意識できるポイント

無理にやり方を変える前に、
次のことを3日ほど意識してみてください。

  • 一つの作業を細かく区切っているか
  • 途中で呼吸が止まっていないか
  • 「急がなきゃ」と力が入りすぎていないか

これだけでも、
日常動作が少し楽に感じる方もいます。

ただし、3日ほど意識しても負担感が変わらない、むしろ疲れやすくなる場合は、
セルフケアだけで調整するのが難しい可能性があります。

セルフケアの限界と、専門家に頼るべき分岐点

工夫や意識づけはとても大切です。
しかし、動作の感覚や姿勢の使い方がズレている状態で、
自己流の工夫を重ねると、
かえって動きにくさが強まることもあります。

特に、
「頑張っているのに楽にならない」
「疲れが溜まりやすくなっている」
と感じる場合は、
動作そのものを一度整理する視点が必要になります。

当施設では、
パーキンソン病の方の日常生活動作について、
運動だけでなく、姿勢や動きのつながりまで含めて確認します。

評価やサポートの考え方については、
公式LINEで個別にご案内しています。
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「できなくなった」と決めつけなくていい理由

身支度や家事に時間がかかるようになると、
「もう任せた方がいいのかもしれない」
と感じる方もいます。

確かに、環境調整や役割の見直しが必要な場面もあります。
ただ一方で、
やり方や体の使い方を整理することで、
今の生活を維持しやすくなるケースもあります。

大切なのは、
できる・できないで判断することではなく、
「今、どこで負担がかかっているのか」を知ることです。

まとめ

パーキンソン病で身支度や家事に時間がかかるのは、
年齢や性格の問題ではありません。

  • 動作の始めにくさ
  • 動きの大きさ
  • 注意の使い方
  • 疲れやすさ

これらが重なって起こる、日常生活ならではの困りごとです。

自分で工夫できることと、
専門的な視点が役立つ場面。
その境目を知ることが、これからの生活の安心につながります。

「自分や家族の場合はどうなんだろう」
「今やっているリハビリで、この先も大丈夫なのか」
そんな気持ちを抱いている方もいらっしゃるかもしれません。

ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚は、
脳卒中・パーキンソン病・脊髄損傷など、
病院でのリハビリを終えた後も
“動きと生活をどうつないでいくか”
を大切にしている自費リハビリ施設です。

一人ひとりの状態を丁寧に確認し、
電気刺激治療機IVES(アイビス)や
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「通うかどうか」ではなく、
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小栢 崇裕

【監修者】

株式会社ナッセ / 理学療法士
小栢 崇裕(オガヤ タカヒロ)

プロフィール
新卒で回復期リハビリテーション病院に入職。
その後、2018年4月にナッセへ訪問リハビリ・デイサービス機能訓練指導員として入職。
デイサービスリハビリ部門リーダーとして約20名のセラピストマネジメントやリハビリデータの収集・解析・フィードバックも行う。
研究業績
・第2回日本予防理学療法学術集会
・第36回東京都理学療法学術大会
・回復期リハビリテーション病棟協会 第31回研修大会in岩手