コラム COLUMN
脳卒中リハビリの停滞期を突破するための考え方と行動
脳卒中リハビリの「停滞期」とは?
退院後しばらくは、「少しずつ歩ける距離が伸びた」「腕や手が前より動く」と変化を感じやすい時期があります。
一方で、数か月〜数年たつと「最近は変化がほとんどない」「やってもやっても同じに思える」という“停滞期”に入ることが少なくありません。
- 体力や筋力はある程度戻っている
- でも、細かい動き・スピード・バランスなどが伸び悩む
- 本人も家族も「もうこの辺が限界かな」と思い込みやすくなる
この「もう変わらないかも」という気持ちが、実はリハビリを止めてしまう大きな理由になってしまいます。
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停滞期の背景にあるもの
停滞しているように見えても、身体の中では次のような要素が絡み合っています。
- 筋力や持久力の不足だけでなく、動き方の“クセ”が固まっている
- 痙縮や拘縮(関節のこわばり)が進み、可動域そのものが狭くなっている
- 「できないかもしれない」という不安や諦めが強くなり、チャレンジの機会が減る
つまり、「同じやり方のリハビリを続けているだけでは、これ以上大きな変化が出にくい状態」に入っていることが多いのです。
「考え方」を変える:ゴールとプロセスの見直し
1. 「何ができるようになりたいか」を言葉に戻す
最初は「とにかく歩けるようになりたい」だった目標も、時間が経つとぼやけてきがちです。
あらためて、
- 家の中でどこまで自分で移動したいか
- どんな家事や趣味を再開したいか
- 仕事や社会参加をどうしたいか
といった“具体的な場面”に落とし込んで整理し直してみてください。
「10m歩ける」よりも「トイレまで1人で行ける」「バス停まで行ける」といった生活場面の方が、リハビリの方向性が決めやすくなります。
2. 「できていない部分」を細かく分解する
例えば「歩きが不安定」を分解すると、
- 一歩目が出にくいのか
- 足が前に出るけれど、支えきれないのか
- 方向転換や狭いところが怖いのか
といったように、課題は複数に分けられます。
停滞期を突破するには、この「細かい課題を一つずつ攻略する」視点が欠かせません。
「行動」を変える:セルフケアと専門リハのバランス
3. 自宅で続けるセルフケアのポイント
停滞期でも、自宅でできることはたくさんあります。
- 関節が固まらないように、毎日のストレッチや関節運動を習慣にする
- 歩行・立ち上がり・階段など、日常動作そのものを「リハビリの場」として意識する
- 疲れすぎない範囲で、「昨日より1回多く」「あと1歩だけ多く」など小さな目標を積み重ねる
ただし、ここで重要なのが「セルフケアの限界ライン」です。
4. セルフケアの限界ライン:期間の視点
脳卒中後の麻痺や歩行障害は、期間が長くなるほど、筋肉・関節・神経の変化(痙縮・拘縮・代償動作など)が固定化しやすくなります。
- 関節が固まる(拘縮)
- 特定の動き方ばかり使うことで、別の部位に負担がかかる
- 痛みや変形が出てくる
こうした状態になると、「自宅での体操だけで元に戻す」のは非常に難しくなります。
目安としては、
- 同じセルフケアを1〜2か月以上続けてもまったく変化がない
- 逆に、痛みやこわばり、疲れやすさが少しずつ悪化している
といった場合は、「セルフケアだけで頑張るには限界が近いサイン」と考えてください。
5. プロに任せるべきタイミング
セルフケアの限界を越えても、我慢して同じ方法を続けてしまうと、むしろ悪化を招くことがあります。
次のような状態がある場合は、一度専門家の評価を受けた方が安全です。
- 肩・膝・足首などに、動かしたときの鋭い痛みが出るようになった
- 手足が強くこわばって、家族が動かそうとしても固くて怖い
- 歩くときのふらつきが増え、転倒しかけることが増えてきた
- 「この先どこを目標にすればいいか」本人も家族もイメージできなくなっている
こうした場合は、筋肉や関節だけでなく、痙縮、代償動作、体幹バランスなど、より深い部分の評価と調整(徒手療法・専門リハ)が必要になる段階と考えた方がよいです。
6. 停滞期を突破するためにできる「一歩」
まずは、今のセルフケアをあと1〜2週間ほど続けながら、「本当に今のやり方で合っているか」を専門家に確認するのも一つの方法です。
その際に参考になるのが、ナッセボディワークスのインタビュー動画です。
脳卒中の片麻痺になって14年経った方が、「もっと早くリハビリを始めていれば、動き方も気持ちも違っていたと思う」と率直な思いを話してくださっています。
「自費リハビリを受けるか悩んでいる」「今から始めても意味があるのか不安」という方には、ぜひ一度見ていただきたい内容です。
→ インタビュー動画はこちら(【インタビュー】14年前に麻痺になり、今思うこと)
https://youtu.be/ZNrxECXqg5E?si=aofBrN51eiNEz6qm
7. 専門家に相談する具体的な導線
停滞期を一人で抱え込む必要はありません。
- 「今のセルフケアの方向性が合っているか確認してほしい」
- 「拘縮やこわばりが進まないように、今のうちにできることを知りたい」
- 「何年も経っているけれど、まだできることがあるのか聞いてみたい」
こうした疑問や不安がある方は、自己判断でやり方を変える前に、一度専門家に相談してみてください。
ナッセボディワークスでは、脳卒中後の慢性期の方に対しても、
- 現在の身体機能(筋力・関節・痙縮・バランスなど)の評価
- 生活場面に即した目標設定の見直し
- 専門的な徒手療法や集中リハビリ+自宅でのセルフケアの組み立て
を行い、「今からできる最適な一歩」を一緒に考えていきます。
「自分の状態がリハビリでまだ良くなる余地があるのか知りたい」という方は、まずは問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
→ ナッセボディワークスへのご相談はこちら
https://bodyworks.necess.jp/#contact
「自分や家族の場合はどうなんだろう」
「今やっているリハビリで、この先も大丈夫なのか」
そんな気持ちを抱いている方もいらっしゃるかもしれません。
ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚は、
脳卒中・パーキンソン病・脊髄損傷など、
病院でのリハビリを終えた後も
“動きと生活をどうつないでいくか”
を大切にしている自費リハビリ施設です。
一人ひとりの状態を丁寧に確認し、
電気刺激治療機IVES(アイビス)や
免荷歩行装置アンウェイなども活用しながら、
今の生活環境や目標に合わせた関わりを行っています。
「通うかどうか」ではなく、
「今の状態をどう捉えればいいのか」
を整理するだけでも構いません。
まずは気軽に相談できる窓口として、
LINEでの無料相談をご用意しています。
また、実際のリハビリの考え方や現場の雰囲気は、
文章だけでは伝わりにくい部分もあります。
センター長自身が解説しているYouTubeチャンネルでは、
日常生活での困りごとやリハビリの視点についても発信しています。