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脊髄損傷のリハビリは「下肢」と「上肢」の両方が重要

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脊髄損傷のリハビリは「足」だけ見ていると損をする?

脊髄損傷の方やご家族からよく聞くのが、「とにかく歩けるようになりたい」「車いすでもいいから自分で移動したい」という声です。
その一方で、「腕や手のリハビリはそこまで重要なの?」「まずは下半身から鍛えるものだと思っていた」というご相談も少なくありません。

たしかに、「歩けるかどうか」は生活の自由度を大きく左右します。
しかし、日々の生活を思い浮かべてみると、食事、着替え、トイレや入浴、スマホ操作、車いすのこぎ出しなど、実は上肢(腕・手指)の出番がとても多いはずです。

つまり、脊髄損傷のリハビリでは

  • 下肢:立つ・歩く・移乗する
  • 上肢:支える・つかむ・操作する
    という両方の機能がかみ合ってこそ、「できること」が増えていきます。
    どちらか一方に偏ると、頑張っているのに生活があまり変わらない、というもったいない状態になりやすいのです。

下肢のリハビリで目指すもの

下肢リハビリというと、「歩行練習」が真っ先に思い浮かぶかもしれません。
実際には、歩くための準備や土台づくりも含めて、次のようなポイントを押さえて進めていきます。

  • 関節の可動域を保つ、筋緊張やこわばりを整える
  • 体幹を含めた姿勢の安定性を高める
  • 立ち上がりや立位保持、方向転換の練習を行う
  • 歩行器・杖・装具・免荷装置などを使いながら、段階的に反復歩行練習をする

ナッセボディワークスでは、免荷歩行装置「アンウェイ」を使って、体重の一部を支えながらトレッドミル上での歩行練習を行うことができます。
体重を軽くした状態で歩くと、転倒の不安が少ない分だけ一歩一歩を大きく出しやすく、歩行パターンを整えたり、歩数をしっかり確保したりしやすくなります。

「歩けるようになるかどうか」はどうしても気になるところですが、

  • 立っていられる時間が少し長くなった
  • ベッドから車いすへの移乗が軽くなった
  • 装具や杖の種類を変えられた
    といった小さなステップも、日常生活のしやすさには大きく関わってきます。

上肢のリハビリが生活の「細かいところ」を変える

一方、上肢のリハビリは「生活の細かい部分」を支える大切な役割を持っています。
特に頚髄損傷の方では、上肢機能の改善が、そのまま自立度や介助量の差になって表れます。

例えば、次のような場面です。

  • ベッド柵や手すりをしっかりつかんで体を起こす
  • 車いすのブレーキを自分で操作する
  • 食器やペットボトルを持ち替えて飲食する
  • スマホやリモコンを操作して情報を得たり、連絡をとったりする

上肢のリハビリでは、

  • 関節可動域の維持・ストレッチ
  • 筋力トレーニング(肩・肘・手関節・指)
  • つかむ/にぎる/ひねる/つまむ などの巧緻動作練習
  • 車いす駆動、ベッド上での寝返り~起き上がりの練習
    といった内容を、日常生活に結びつける形で行っていきます。

ナッセボディワークスでは、電気刺激治療器「IVES」を使ったアプローチも取り入れています。
これは、「自分で動かそうとしたタイミング」に合わせて電気刺激が入るタイプの機器で、腕や手指を動かす感覚をつかみ直したり、「動かそうとする努力」と筋活動をリンクさせたりするのに役立ちます。

「上肢が強いと、下肢リハビリも進みやすい」という考え方

実は、上肢の機能が安定してくると、下肢のリハビリにも良い影響が出やすくなります。

例えば、

  • 平行棒や歩行器をしっかり握れると、立位や歩行中の安心感が増す
  • 車いすのこぎ出しがスムーズだと、移動そのものが活動量アップにつながる
  • ベッド上で体勢を変えられると、褥瘡予防や痛みの軽減にもつながる

つまり、上肢機能が「支える・操作する」役割を担ってくれることで、下肢リハビリに集中しやすい環境が整ってくるのです。
逆に、上肢リハビリをあまり行わないまま下肢だけを鍛えようとすると、怖さや不安が強くて一歩が出ない、ということも少なくありません。

下肢と上肢、それぞれの目標の立て方

リハビリのゴールは人によって大きく違います。
「自宅での生活を続けたい」「仕事に復帰したい」「趣味をまた楽しみたい」など、目標から逆算して、下肢と上肢の優先度を一緒に整理していくことが大切です。

例えば、

  • 自宅での生活を優先したい方
    • 下肢:ベッド~トイレ~浴室までの移動、段差昇降
    • 上肢:トイレ動作、衣類の着脱、食事・整容動作
  • 仕事復帰を目指す方
    • 下肢:通勤経路を想定した歩行、階段、長距離移動
    • 上肢:パソコン・書字・道具操作など職務に必要な動作
  • スポーツや趣味を続けたい方
    • 下肢:競技や活動に必要な立位バランス、ダッシュや方向転換
    • 上肢:道具の保持、投げる・打つ・支えるなどの動作

このように、同じ「脊髄損傷」でも、生活背景によって必要なリハビリの中身は大きく変わります。
だからこそ、「歩けるかどうか」だけにとらわれず、「自分はどんな生活を送りたいのか」をスタッフと一緒に言葉にしていくことがポイントです。

ナッセボディワークスでのリハビリの進め方

ナッセボディワークスでは、初回にしっかりお話を伺い、

  • 現在の身体機能(下肢・上肢・体幹)
  • 痛みやしびれ、筋緊張の状態
  • ご自宅の環境や介助状況
  • 今後やりたいこと・不安に感じていること
    を整理したうえで、「下肢」「上肢」両方の視点からプログラムを組み立てています。

具体的には、

  • 週2回または週3回の90分リハビリで、集中的に歩行・移乗・上肢機能を鍛える
  • 免荷歩行装置アンウェイを使った安全な歩行練習
  • IVESによる随意運動介助型電気刺激+手足の運動練習
  • ご自宅で続けやすいセルフエクササイズ指導(動画や写真で共有)

といった形で、「施設での集中リハ」と「自宅での継続」をセットでサポートしています。

まとめ:下肢と上肢、どちらも「あなたの生活」を支える大事なパートナー

脊髄損傷のリハビリというと、どうしても「もう一度歩けるかどうか」に目が行きがちです。
もちろん歩行は大切ですが、実際の生活では、上肢の機能が整っていることで「自分でできること」が大きく広がります。

  • 下肢は移動や姿勢を支える土台
  • 上肢は生活動作や自立度を細かく支える役割

この両方がそろってこそ、「できないことが少しずつ減っていく」実感につながっていきます。

脊髄損傷後のリハビリでお悩みの方、
「この先どこまで良くなるのか不安」「今のリハビリだけで十分なのか知りたい」という方は、
一度ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚にご相談ください。
現在の状態を評価し、下肢と上肢のバランスを踏まえたうえで、あなたの生活に合わせたリハビリの方向性を一緒に考えていきます。

「自分や家族の場合はどうなんだろう」
「今やっているリハビリで、この先も大丈夫なのか」
そんな気持ちを抱いている方もいらっしゃるかもしれません。

ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚は、
脳卒中・パーキンソン病・脊髄損傷など、
病院でのリハビリを終えた後も
“動きと生活をどうつないでいくか”
を大切にしている自費リハビリ施設です。

一人ひとりの状態を丁寧に確認し、
電気刺激治療機IVES(アイビス)や
免荷歩行装置アンウェイなども活用しながら、
今の生活環境や目標に合わせた関わりを行っています。

「通うかどうか」ではなく、
「今の状態をどう捉えればいいのか」 を整理するだけでも構いません。
まずは気軽に相談できる窓口として、 LINEでの無料相談をご用意しています。

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また、実際のリハビリの考え方や現場の雰囲気は、
文章だけでは伝わりにくい部分もあります。
センター長自身が解説しているYouTubeチャンネルでは、
日常生活での困りごとやリハビリの視点についても発信しています。

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小栢 崇裕

【監修者】

株式会社ナッセ / 理学療法士
小栢 崇裕(オガヤ タカヒロ)

プロフィール
新卒で回復期リハビリテーション病院に入職。
その後、2018年4月にナッセへ訪問リハビリ・デイサービス機能訓練指導員として入職。
デイサービスリハビリ部門リーダーとして約20名のセラピストマネジメントやリハビリデータの収集・解析・フィードバックも行う。
研究業績
・第2回日本予防理学療法学術集会
・第36回東京都理学療法学術大会
・回復期リハビリテーション病棟協会 第31回研修大会in岩手