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リハビリとは?簡単にいうとどういう意味?定義も含めて解説!

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「リハビリ」という言葉自体は聞いたことがあるけれど、実際にはどんなもの?

スポーツ選手がリハビリをしてよくなったとか、高齢のタレントがリハビリ中ということを聞くけど、どちらも同じことをしているの?

このように、最近では「リハビリ」ということ自体は聞いたことがある人も増えてきていますが、実際に誰がどんなことをしているのかあまり知られていません。

リハビリとはケガや病気になった方が、リハビリセラピストによる専門的な治療を受けることを言います。

リハビリではケガや病気からの回復を促すことで、再び生活や趣味、スポーツなどができるようにすることを目指すことができるのです。

この記事では、以下のトピックについて解説します。

  • リハビリとは
  • リハビリの語源や定義
  • リハビリの種類

記事を読めば、リハビリとはどういったものなのかがわかります。

「リハビリについて深く知り、誰かに説明したい」という方は、ぜひ参考にしてください。

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リハビリを簡単に説明すると

リハビリを簡単に言うと、「心身の異常を維持・回復したり、別の手段を用いたりして、なるべく元の生活が送れるようにするための訓練」であると言えます。

脳卒中の場合は身体の半身に麻痺の症状があることで、これまで通りの生活を送ることが困難になることがあります。

何もしないままでは、動きにくくなった手足は動きにくいままになってしまいます。

そこで、脳卒中の改善に適した運動や作業を学んだセラピストがリハビリをおこなうことで、可能な限り元々していた生活に近い生活が送れるように支援します。

リハビリの対象は麻痺した手足はもちろんのこと、メンタル面のフォローや生活環境を身体の状態に合わせて変更することも含まれます。

つまり、リハビリとは、病気やケガを理由にこれまで通りの生活を送ることが難しくなった場合に、できるだけこれまでの生活に近い状態に心身状態を回復したり、環境を調整したりすることです。

リハビリの語源や定義

リハビリの意味とはどんなものかは、なんとなく理解できたかと思います。

実はリハビリには定義や語源もありますので、解説していきます。

リハビリの語源

そもそもリハビリは略語であり、正しくは「リハビリテーション(Rehabilitation)」と言います。

リハビリテーションの語源はラテン語からきており、Reで「再び」を表し、Habilisは「適する」と訳され、ation「にすること」であり、これらを組み合わせた「(人が)再び適する状態になること」ことが由来とされています。

分かりやすくすると、

「今までできていたことが病気やケガ等を理由にできなくなってしまった状態を再びできる状態にする」

ということになります。

これまあくまでも「今までできていたこと」が対象になるため、「できていなかったこと、やった経験が全くないようなこと」の場合は、「再び」という概念はないためRehabilitationではなく、Reを除いたHabilitationとなります。

これは乳児や幼児など、これから成長して人としての機能が備わっていく人が対象になります。

乳児や幼児の中にも生まれつき、障がいをもって生まれてくる子もいます。

このような場合には「リハビリテーション」というよりは「ハビリテーション」という表現の方が適切です。

リハビリの定義

実はリハビリテーションの定義については各団体において異なっています。

それぞれの団体の定義をご紹介します。

厚生白書によるリハビリテーションの定義

障害者が一人の人間として、その障害にもかかわらず人間らしく生きることができるようにするための技術および社会、政策的対応の総合的体系であり、単に運動障害の機能回復訓練の分野だけをいうのではない。

国際連合の専門機関である世界保健機関(WHO)による定義

リハビリテーションとは、医学的、社会的、教育的、職業的手段を組み合わせ、かつ相互に調整して、訓練あるいは再訓練することによって、障害者の機能的能力を可能な最高レベルに達せしめること

国連・障害者に関する世界行動計画におけるリハビリテーションの定義

身体的、精神的かつまた社会的に最も適した機能水準の達成を可能とすることによって、各個人が自らの人生を変革していくための手段を提供していくことを目指し、かつ時間を限定したプロセスである。

これらに共通することは単に身体的な機能の改善をすることだけがリハビリではありません、ということです。

精神面や社会背景、教育的な分野においてもリハビリの介入が必要であり、それらを多角的に評価・判断しより良い方向に向かうようにすることだとこれらの定義から私なりに解釈しました。

リハビリの一般的なイメージは運動をして身体を良くすること、のようなイメージを持っている方も多いかもしれません。

しかし、実際には病気になった苦しみやこれから生活していくことが本当にできるのかという不安、生活環境が今の状態に適しているのか、復職する際に職場ではどんな配慮が必要になるのか、など様々な角度からアプローチすることがリハビリと言えます。

リハビリの分野

リハビリは多角的なアプローチが必要であると説明させていただきましたが、具体的には現在では大きく分けると5つの分野があります。

  • 医学的リハビリテーション
  • 職業リハビリテーション
  • 社会リハビリテーション
  • 教育リハビリテーション
  • リハビリテーション工学

それぞれ解説していきます。

医学的リハビリテーション

主に病院や診療所、クリニックなどの医療機関でおこなわれるリハビリのことを言います。

医師の指示の下、看護師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、薬剤師、放射線技師、管理栄養士など医療専門職種が一つのチームとなって患者さんの心身機能の回復を目指して治療をおこないます。

一般的なリハビリのイメージはこの医療リハビリテーションだと言えます。

職業リハビリテーション

障がいがあっても働きがいのある仕事ができるように支援するリハビリです。

社会参加することだけが目的ではなく、自己実現や経済的自立もこの分野の考え方に含まれます。

現在ではハローワークだけでなく、障害者職業センターや障害者職業能力開発校、就労移行支援事業所などの様々なサービスを利用することで、障がいがあっても社会復帰しやすいようにサポートしてくれます。

社会リハビリテーション

障がいのある人が「社会生活力」を高めることで、経済的・社会的な負担を軽減し、社会に統合することを目指したリハビリの一つです。

具体的には社会資源を充実させることポイントとなります。

以下に具体例を示します。

環境面:ユニバーサルデザインを取り入れた公共交通機関のホームにすること
経済面:障害年金・障害手当の拡充など
社会・文化面:障がい者への偏見の排除など

教育リハビリテーション

これは、障がいのある児童や人が潜在的に持っている能力を引き出し、自己実現できるように支援することです。

社会に出て生活していく上で必要な知識や技術を学ぶことで、社会生活が送れるようにする考え方です。

特別支援学校などでは様々な障がいをもった児童がいる中で、一人ひとりの特性にあった教育がされています。

リハビリテーション工学

義肢装具や住宅改修、バリアフリーなどの工学的な観点からリハビリ支援する分野です。

こういったものがあれば障がいのある人でも使えるのにな、というものを実際につくり、実用化することがリハビリテーション工学です。これまでにも、地域社会のみでなく、パラスポーツなどの分野でも活躍しています。

ナッセボディワークスで実施するリハビリは?

前述の解説でもあったようにリハビリには5つの分野があることを説明しましたが、ナッセボディワークスのリハビリではこれらの内、医学的・職業的・教育的リハビリテーションの分野を活用したアプローチをしています。

身体的な機能の維持・回復をおこなう、医学的リハビリテーションはもちろんのことですが、両立支援コーディネーターという資格を保有しているため病気と職業の両立ができるように職業復帰支援にも力を入れています。

また、現状に合わせた地域資源や社会資源を上手く活用して少しでも住み慣れた地域で暮らしていけるような教育的なアプローチもおこなっています。

リハビリ資源としての活用方法だけでなく、社会資源の活用やモチベーションなどの精神的なサポートとしての相談窓口としても機能しています。

まとめ

リハビリは心身の異常を維持・回復したり、別の手段を用いたりして、なるべく元の生活が送れるようにするためのアプローチであると説明しました。

またリハビリとは、単に身体的な回復だけを指すのではなく、精神面のサポートや職業復帰や教育、社会資源の拡充、工学的な開発などその分野は多岐に渡ります。

私たちセラピストの役割はこれらの分野の知識や技術を活用することによって、障がいがあったとしても、その人らしく生きていけるように支援していくことです。

これからの社会においては社会全体に障がいを理解してもらい、皆が協力して生活していくことが必要になると考えます。

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小栢 崇裕

【監修者】

株式会社ナッセ / 理学療法士
小栢 崇裕(オガヤ タカヒロ)

プロフィール
新卒で回復期リハビリテーション病院に入職。
その後、2018年4月にナッセへ訪問リハビリ・デイサービス機能訓練指導員として入職。
デイサービスリハビリ部門リーダーとして約20名のセラピストマネジメントやリハビリデータの収集・解析・フィードバックも行う。
研究業績
・第2回日本予防理学療法学術集会
・第36回東京都理学療法学術大会
・回復期リハビリテーション病棟協会 第31回研修大会in岩手