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退院後のリハビリをもっと充実させるために~自費リハビリを活用して職場復帰も可能に~

コラム

「もっとリハビリしたいのに保険の上限があってこれ以上できない…」

「リハビリも大事なのは分かっているけど、生活の介護の方を優先しないと…」

このように考えていませんか。

自費リハビリは保険制度ではカバーしきれない範囲を越えてリハビリをすることができるので、リハビリがしたくてもできない方やもっとリハビリをして良くなりたいと考えている方にはもってこいです。

この記事では、以下のトピックについて解説します。

  • 自費リハビリとは
  • 自費でするリハビリの効果
  • 自費だからできるリハビリ方法
  • 自費リハビリのメリット・デメリット

記事を読むことで、自費リハビリで期待できる効果やメリットを理解できます。

「現状をリハビリで何とかできないか」と考えている方はぜひ参考にしてください。

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自費リハビリとは

自費リハビリとは、介護保険や医療保険を使わずに、完全自費で行うリハビリのことを言います。

保険でもリハビリができるのになぜ自費でもリハビリをする必要があるのか?

それは保険制度には上限があるためです。

保険制度の上限

脳梗塞などになり病院に入院し、リハビリの末に退院となり在宅復帰をされても、介護保険を利用すれば市町村や国からの給付が得られることで、継続的にリハビリを行うことも可能ですが、給付には条件があります。

それは障がいの重症度に応じた分の給付しか行えないということです。

例えば要介護1の方で約16万円/月(自己負担1割の場合、約1.6万円)で、要介護5の方の場合は36万円/月(自己負担1割の場合、約3.6万円)という金額を上限に支給されます。

この支給額以内であれば、様々な介護サービス(訪問介護や訪問リハビリ、デイサービスなど)を受けることが可能です。

反対に、支給額を超えた介護サービスを受けることはできません。

これが保険制度の限界であり、介護サービスの位置づけとしては、今ある能力を活かしながら生活することが前提となっています。

自費リハビリの効果

自費リハビリをしたことで得られる効果は個人差があるため、すべての人が得られるわけではないですが、代表的なものが以下の4つです。。

  • 体力・筋力の向上
  • 痛みの軽減
  • 麻痺した手足の機能改善
  • 精神的不安定さの改善

それぞれ説明します。

体力・筋力の向上

自費リハビリ施設の多くではリハビリ時間が介護保険のリハビリに比べ長くなっていることが多いです。そのため、体力・筋力をつけるための運動時間も長くなるため、継続して利用することで体力・筋力の向上が期待できます。

反対に体力がなくて、長時間のリハビリに耐えられるか不安という方でも、休憩だけで終わってしまうかもしれない介護保険のリハビリとは異なり、豊富な時間があるため休みながらでも運動量も確保できるため効果的と言えます。

痛みの軽減

そもそも痛みが発生している要因として、筋肉が固くなり弱くなっていることや、姿勢が変形していることなどが考えられます。ケガや病気の発症から長期化している場合やあるいは高齢者の場合、これらの要因が複合的となり痛みの改善に多方面からのアプローチが必要となります。

介護保険下でのリハビリでは時間的な制約のため、これらを一度にアプローチすることが難しいですが、自費リハビリでは様々な角度から痛みの改善に向けたアプローチをすることができるため、痛みの軽減に期待できます。

麻痺した手足の機能改善

脳梗塞や脳出血になると半身の手足を中心とした麻痺を生じるために動かしにくくなることがあります。麻痺した手足の機能改善に必要なことは、動きにくくなった筋肉や神経に対して、反復して刺激を加え続ける必要があります。

反復せずとも良くなっている方もいらっしゃいますが、それは脳内の血流が改善されているために自然に改善しているような感覚になっていると考えられます。

そうでもない限りは脳内の一部では血流が滞っており機能しにくくなっている状態となっています。

リハビリでは機能しにくい一部の脳を再び使えるようにしていくのではなく、新たな神経回路をつくることで、再び手や足を動かしていけるようにしていくものです。

精神的不安定さの改善

病気やケガになり精神的に不安定になる方も少なくありません。そのような方にとって、リハビリをするセラピストとのコミュニケーションは一つの特効薬となる可能性があります。

特に自費リハビリをしているセラピストは皆様の身体が良くなることを誰よりも願っています。そのような想いを持ったセラピストから励ましを受け、実際に少しずつでも改善が見られてくることで精神的な不安定さも徐々に改善していくことが期待できます。

自費リハビリではどんなリハビリ方法ができるのか?

では実際にどのようなことができるのか。

当施設を例にご紹介します。

大きな鏡を見ながら平行棒を使った運動

なかなかご自宅では用意しにくい大きな鏡や平行棒を使うことで、全身の動きや姿勢を確認しながら運動を行うことができます。

また様々な高さに変えながら段差昇降練習も行うことができます。

セラピストがマンツーマンで行うので、自宅でおひとり行う場合やご家族が付き添う場合、転倒の恐れがあって怖い、という方でも安心してご利用いただくことができます。

歩行器を使った長距離の歩行練習

施設では自宅よりも広いスペースを用意していますので、自宅では使いにくい歩行器などを使った歩行練習がおこなえます。ご希望に応じて連続歩行距離を伸ばしてたくさん歩くことも可能です。

普段、ご自宅では車椅子でほとんど歩く練習ができていないという方にも、歩行練習をする機会をつくることができます。

また、普段は別の歩行補助具を使っているが、将来的には別の歩行補助具を使っていくために練習したい、といったことも対応可能です。

電気刺激装置『IVES』を用いた麻痺対応リハビリ

主に麻痺のある方が対象となりますが、麻痺した筋の表面に電極を貼り、装置から電気刺激を送ることで筋肉を動かす信号を送ることができます。

麻痺した手足の機能改善には反復して刺激を与えることが必要と前述しましたが、『IVES』を用いることで筋肉を動かす刺激を反復して送り続けることが可能となり、機能改善に期待できます。

また、比較的コンパクトな機器であるため、自費訪問リハビリでも『IVES』は使用可能です。

自費リハビリのデメリット

そんな自費リハビリにも以下のようなデメリットがあります。

  • 金銭面
  • 連携

それぞれ説明します。

金銭面

保険を使わないリハビリ、つまり自己負担10割となるため、当然金銭的な負担はかかります。一方で介護保険を利用する場合においても1∼3割の自己負担はかかり、介護度が高くなればなるほど、負担額も大きくなります。介護度が高くなれば、金銭的負担もかかりますが、利用される本人だけでなく介護する人の負担も大きくなります。

介護する人にも負担がかからないように自費リハビリサービスを利用し身体機能を改善しようとつすることは、身体的負担を軽減するだけでなく、金銭的負担の軽減にも繋がります。

連携

保険を使わないサービスであるため、病院やケアマネジャー、その他介護サービス事業所との連携は必須ではありません。

しかし、必要に応じて各所との連携を行うことでリハビリの方向性をすり合わせることも可能です。

場合によっては、その他サービス事業所には知られたくない、という方にとっては都合が良いサービスなのかもしれません。

自費リハビリのメリット

保険下でのリハビリとは異なる側面を持つ自費リハビリには以下の4つのメリットがあります。

  • 量的確保
  • 高品質
  • 信頼性

それぞれ説明します。

量的確保

まずはリハビリを行うことができる量、つまり時間が多くとれるというメリットがあります。

脳梗塞で片麻痺だけでなく、膝や股関節の骨折後などにおいても、リハビリをする上で最も大切なことはリハビリをする時間を確保し、身体のコンディショニングを行ったり、運動療法を行ったりすることが機能回復には欠かせません。

しかし、前述もしましたが、病院を退院した後の介護保険を活用したリハビリ量というのは、機能維持には必要十分かもしれませんが、改善をしようと思った際には不足している状態です。

様々な状況の方がいらっしゃる中で改善することが困難な状況とならないためにも自費リハビリは有効な手段と言えます。

高品質

介護保険のリハビリでは限られた時間の中でリハビリを行うことになるので、できるリハビリの内容にも制限がかかります。一方で自費リハビリでは、90分間という豊富な時間を活用し、介護保険のリハビリでは行いにくいリハビリも自費リハビリであれば行えます。

例えば、麻痺した手の指を伸ばせるようにしていきたい、と思った場合には介護保険のリハビリではセラピストのサポートによる手指の屈伸運動を行うなどのリハビリがメインとなっています。

一方で自費リハビリでは電気刺激装置『IVES』を用い、それぞれの指を動かすためのリハビリを指1本1本に対して行います。

しっかり指1本1本に対してアプローチすることができるため、様々なニーズにお声することが可能です。

信頼性

まず、病院や介護分野などで脳梗塞やパーキンソン病の方を多く診てきた理学療法士などの国家資格保有者がリハビリを担当しているため、安心してご利用していただくことができます。

また、当施設ではマンツーマンでのリハビリを行っているため、身体状態でのお困り事なども二人三脚で解決に向かってサポートさせて頂いています。

リハビリ面だけでなく、自宅環境についてや仕事をしている方であれば職業面などについても専門家としてのご提案をさせて頂いております。

自費リハビリを利用することで職場復帰も!?

これまでの利用者の中には職場復帰された方や働きながら利用されている方もいらっしゃいます。

あと少しリハビリができれば復帰できるのに、リハビリをしようと思ってもデイサービスでは15分程度のリハビリのみ。

これで本当によくなるのか?という不安が湧き上がる方も多くいるのではないでしょうか。

ナッセボディワークス兵庫伊丹・宝塚では両立支援コーディネーターと言い、仕事と病気との両立を支援させて頂いています。

職場復帰する上で、どんなことができて、どんなことに配慮が必要なのか、リハビリの専門家から診た、意見書などの作成もしています。

自費リハビリで諦めかけていたことを再び…!

何がなんでも諦めたくない、藁にもすがる想いでなんとかしたい、と考えている方のリハビリをサポートさせて頂くことで、私自身も心の底から「何とかしたい」「何とかできる!」と自分自身にも言い聞かせてリハビリをしています。

まずは自分自身を信じてみて下さい。

病気にはなってしまったかもしれませんが、まだまだ可能性はそこら中に落ちています。

一緒にその可能性を拾っていきませんか?

全額自己負担とはなりますが、量的にも質的にも高いリハビリをすることでまだまだ改善する可能性を高めることはできます。

まずはお電話でご相談ください。

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小栢 崇裕

【監修者】

株式会社ナッセ / 理学療法士
小栢 崇裕(オガヤ タカヒロ)

プロフィール
新卒で回復期リハビリテーション病院に入職。
その後、2018年4月にナッセへ訪問リハビリ・デイサービス機能訓練指導員として入職。
デイサービスリハビリ部門リーダーとして約20名のセラピストマネジメントやリハビリデータの収集・解析・フィードバックも行う。
研究業績
・第2回日本予防理学療法学術集会
・第36回東京都理学療法学術大会
・回復期リハビリテーション病棟協会 第31回研修大会in岩手