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IVES(電気刺激装置)が脳卒中後の麻痺回復にもたらす可能性:兵庫県で受けられる先進リハビリ

コラム

脳卒中による麻痺で思うように手足が動かない。「もう少し指が動けば…」「自分の足で歩けるようになりたい…」そんなお悩みを抱える方々に、新たな希望をもたらす可能性がある先進的なリハビリ技術があります。それが「IVES(電気刺激装置)」です。兵庫県伊丹市のBODYWORKSでは、この最新技術を取り入れたリハビリプログラムを提供し、多くの方の回復をサポートしています。

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目次

脳卒中後の麻痺回復における従来のリハビリの限界

保険診療内でのリハビリの制約

脳卒中後のリハビリは、一般的に急性期・回復期・維持期と段階を追って行われます。しかし、保険診療内でのリハビリには「150日ルール」という制約があり、発症から150日を経過すると、リハビリの回数が制限されます。多くの患者さんが「もっとリハビリを続けたい」と感じる時期に、制限がかかってしまうのが現状です。

麻痺回復のメカニズムと時間的課題

脳卒中による麻痺の回復は、脳の「可塑性」という機能に依存しています。これは脳の神経回路が再構築される能力のことです。しかし、この過程には時間がかかり、個人差も大きいため、制度で定められた期間内に十分な回復が得られないケースも少なくありません。

「使えない」状態が続くことによる二次的な機能低下

麻痺した手足を使わない状態が続くと、筋肉の萎縮や関節の拘縮など、二次的な機能低下が進んでしまいます。これは「学習性不使用」と呼ばれる状態で、回復の可能性があっても、使わないことで機能がさらに低下してしまう悪循環に陥ります。

IVES(電気刺激装置)とは:原理と特徴

意図した動きを電気刺激で「増幅」する仕組み

IVESは「随意運動介助型電気刺激装置」の略称です。従来の電気刺激治療と大きく異なる点は、患者さん自身の「動かそう」という意図を感知し、それに合わせて電気刺激を行う点です。

例えば、麻痺した手の指を曲げようとしたとき、わずかな筋肉の動きを装置が感知し、その意図を「増幅」するように電気刺激を与えます。これにより、自分の意思で動かす感覚を取り戻しながらリハビリを進めることができるのです。

従来の電気刺激療法との違い

従来の電気刺激療法は、単に筋肉に電気を流して強制的に収縮させるものでした。患者さんの意思とは関係なく刺激が与えられるため、受動的な治療になりがちでした。

一方、IVESでは患者さん自身の意図した動きに合わせて刺激が与えられるため、脳から筋肉への正常な指令経路を再学習することができます。これは脳卒中後のリハビリにおいて非常に重要な要素です。

神経科学的根拠:脳の可塑性との関連性

IVESの効果は最新の神経科学研究によって裏付けられています。脳は「使うほど発達する」という特性があり、意図した動きと実際の動きが一致する体験を繰り返すことで、新たな神経回路が形成されます。

IVESは、この「意図」と「動き」の一致を効果的に促進し、脳の可塑性を最大限に活用するリハビリ手法として注目されています。

IVESによる麻痺リハビリの効果と実績

上肢(腕・手)の麻痺に対する効果

上肢の麻痺、特に手指の細かい動きの回復において、IVESは高い効果を発揮します。例えば、以下のような機能回復が期待できます:

  • 物をつかむ・離す動作の改善
  • 指の個別動作の回復
  • 日常生活での実用的な手の使用(箸やペンを持つ、ボタンをかけるなど)

これらの動作は日常生活の自立度に大きく影響するため、上肢機能の改善は生活の質の向上に直結します。

下肢(足・脚)の麻痺に対する効果

歩行機能の回復においても、IVESは効果的です。特に以下のような点で改善が見られます:

  • 足関節の動きの改善(つま先が引っかからなくなる)
  • 膝の安定性の向上
  • 歩行時のバランス改善

BODYWORKSでは、IVESと他のリハビリ手法を組み合わせることで、より効果的な歩行リハビリを提供しています。

リハビリ期間短縮の可能性

従来のリハビリ方法と比較して、IVESを活用した場合、機能回復までの期間が短縮される可能性が報告されています。これは、効率的に「意図した動き」と「実際の動き」を一致させることができるためです。

もちろん、個人差はありますが、多くの方が従来のリハビリよりも早く実感できる変化を経験されています。

実際の改善事例(年代別)

70代女性の事例:なかなか成果が感じられない

Aさん(70歳代、女性)は、頸椎損傷により主に右半身に強い麻痺が残り、特に利き手である右手はほとんど動かすことすらできない状態でした。発症から2年以上が経過し、訪問のリハビリを続けていても変化がなかなか出ないと思いBODYWORKSの利用を開始。

BODYWORKSでIVESを用いたリハビリを開始して、ずっと握りっぱなしだった手の握りこみが緩み、徐々に動かせるようになってきました。

60代女性の事例:職場への復帰を目指して

Bさん(60歳代、女性)は、脳出血により右半身に麻痺が残り、復職を目指していましたが、病院で医師からもう腕は動かないと言われ、諦めかけていた時にBODYWORKSの利用を開始しました。

IVESリハビリを開始して、右肩を上げることもできるようになり、約6ヶ月後には職場に復帰。復帰後も更なる改善を目指してリハビリ奮闘中です。

BODYWORKSでのIVESリハビリプログラムの特徴

個別評価に基づくオーダーメイドプログラム

BODYWORKSでは、初回にしっかりとした評価を行い、各患者さんの状態や目標に合わせたオーダーメイドのリハビリプログラムを作成します。麻痺の程度、日常生活での困りごと、復帰したい活動などを詳細に伺い、最適なアプローチを設計します。

熟練セラピストによる正確な電極設置と調整

IVESの効果を最大限に引き出すには、電極の正確な位置や刺激強度の細かな調整が不可欠です。BODYWORKSの熟練したセラピストは、解剖学的知識と豊富な経験を活かし、一人ひとりに最適な設定を行います。

IVESと他のリハビリ手法を組み合わせた総合アプローチ

最大限の効果を得るために、IVESだけでなく、様々なリハビリ手法を組み合わせたアプローチを行います。例えば:

  • 関節可動域を確保するためのストレッチ
  • 重度麻痺の方向けの専用歩行訓練
  • 日常生活動作の練習と応用

これらを組み合わせることで、総合的な機能回復を目指します。

「人生の質」を高めるための目標設定と進捗管理

BODYWORKSでは、単に身体機能の回復だけでなく、「その先にある生活」を見据えたリハビリを提供しています。「孫と手をつないで歩きたい」「趣味の園芸を再開したい」など、一人ひとりの大切にしている活動や役割に焦点を当て、それを実現するための具体的なステップを設定します。

定期的な評価と進捗確認を行うことで、目標達成に向けた効果的なプログラム調整を行います。

よくある質問と回答

どんな症状の方に効果が期待できますか?

IVESは、わずかでも自分の意思で筋肉を動かそうとする意図が感知できる方に効果が期待できます。重度の麻痺でも、専門家による詳細な評価で微細な筋活動が検出できれば適応となります。ただし、完全に筋活動が検出できない場合や、認知機能の低下により指示理解が困難な方は効果が限定的な場合があります。まずは体験リハビリで適応を確認することをおすすめします。

痛みはありますか?安全性は確保されていますか?

IVESは低周波電気刺激を使用するため、チクチクとした刺激を感じますが、強い痛みを伴うものではありません。刺激強度は個人に合わせて調整するため、不快感が最小限になるよう配慮します。また、IVESは医療機器として認可されており、適切な訓練を受けたセラピストが使用する限り、安全性は確保されています。ペースメーカーなど特定の医療機器を使用している方は、事前に医師との相談が必要です。

効果を実感するまでにどのくらいの期間が必要ですか?

個人差はありますが、多くの方が5〜10回のセッション(週2〜3回の場合、約1ヶ月程度)で何らかの変化を実感されています。ただし、明確な機能改善や日常生活での変化を感じるためには、3〜6ヶ月の継続的なリハビリが推奨されます。BODYWORKSでは定期的な評価を行い、効果を確認しながら進めていきます。

保険は適用されますか?費用はどのくらいですか?

IVESを用いたリハビリは自費リハビリとなるため、健康保険の適用外となります。BODYWORKSでは、90分のリハビリセッションで1回あたり14500円となっています(週3回コースの場合)。また、継続的に通われる方向けのコースも設定しているので、長期的に見ると経済的にリハビリを続けていただけます。詳しい料金プランはお問い合わせください。

兵庫県でIVESリハビリを受けるメリット:地域内連携と継続ケア

地域医療機関との連携体制

BODYWORKSは、兵庫県内の急性期・回復期病院と連携し、継続的なリハビリ環境を提供しています。退院後も医療機関と情報共有をしながら、一貫したアプローチでリハビリを進めることが可能です。必要に応じて、かかりつけ医や専門医への相談もサポートしています。

通いやすさと長期的なフォロー体制

兵庫県伊丹市という立地を活かし、県内各地からアクセスしやすい環境を整えています。駐車場も完備しており、ご家族の送迎にも対応しています。また、公共交通機関でのアクセス方法や、必要に応じた送迎サービスについても相談に応じています。

長期的なリハビリを支えるために、定期的な再評価と目標調整、家族向けのアドバイスも提供しています。

BODYWORKSの地域における役割と実績

BODYWORKSは兵庫県内で先駆けてIVESを導入し、先進的なリハビリサービスを提供してきました。地域の講演会や健康教室での情報提供を通じて、脳卒中後のリハビリに関する正しい知識の普及にも努めています。

まとめ

IVESを活用した先進的なリハビリは、脳卒中後の麻痺からの回復に新たな可能性をもたらします。特に、従来のリハビリでは十分な効果が得られなかった方や、「もう少し動かせるようになりたい」という強い意志をお持ちの方にとって、大きな希望となる選択肢です。

BODYWORKSでは、単に身体機能の回復だけでなく、その先にある「あなたらしい生活」「人生の質の向上」を見据えたリハビリを提供しています。「人生の質を高めるため、できることを全力で!」というブランドメッセージのもと、一人ひとりの目標達成をサポートしています。

麻痺による制限に悩んでいる方、従来のリハビリに限界を感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。無料体験リハビリを通じて、新たな可能性を一緒に探っていきましょう。

初回無料体験リハビリのご案内

BODYWORKSでは、IVESが実際にどのような効果をもたらすか、無料の体験リハビリでお試しいただけます。専門セラピストによる詳細な評価と、IVESを実際に体験できる90分のセッションです。

ご予約・お問い合わせは、お電話または公式LINEから受け付けています。

  • 電話番号:090-7556-8254(受付時間:平日9:00-18:00)
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BODYWORKSでは、あなたの「動きたい」という思いを最大限サポートします。わずかな可能性も諦めず、最新の技術と経験豊富なセラピストの知識を駆使して、あなたの回復をお手伝いします。まずは無料体験リハビリで、新たな可能性を体感してください。

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小栢 崇裕

【監修者】

株式会社ナッセ / 理学療法士
小栢 崇裕(オガヤ タカヒロ)

プロフィール
新卒で回復期リハビリテーション病院に入職。
その後、2018年4月にナッセへ訪問リハビリ・デイサービス機能訓練指導員として入職。
デイサービスリハビリ部門リーダーとして約20名のセラピストマネジメントやリハビリデータの収集・解析・フィードバックも行う。
研究業績
・第2回日本予防理学療法学術集会
・第36回東京都理学療法学術大会
・回復期リハビリテーション病棟協会 第31回研修大会in岩手